韓国 コロナ時短営業などの規制大幅緩和へ 感染者減少傾向で

韓国政府は、新型コロナウイルスの感染対策のため続けてきた飲食店の時短営業などの規制について、新規感染者の減少傾向が続いていることなどを理由に来週から大幅に緩和することを決めました。

韓国では、オミクロン株の流行により新型コロナウイルスの感染者がことしに入ってから急速に増え、一日の新規感染者数が60万人を超える日もありました。

その後、先月後半から減少傾向となり、14日の新規感染者は12万5846人と、1か月前の3分の1程度にまで減りました。

韓国政府は15日朝の対策会議で、重症者の数も減少傾向が続き医療体制も比較的安定してきたとして、感染対策のための規制を来週18日から大幅に緩和することを決めました。

具体的には、おととしから続いてきた飲食店の時短営業や私的な集まりの人数制限をすべて撤廃するとともに、300人未満としてきた集会やイベントの人数制限もなくすとしています。

一方、撤廃するかどうか焦点となっていた屋外でのマスク着用の義務については、今後2週間の感染状況を見たうえで改めて検討するとしています。

キム・ブギョム(金富謙)首相は、国民に対して「コロナとともに日常生活を回復させるという点を忘れずに、マスクの着用や換気などの対策は引き続きとってほしい」と呼びかけました。