リビウで避難生活続ける親子連れが参加 創作ダンスのイベント

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で、各地から逃れた人たちの避難生活が長引く中、避難してきた子どもたちに創作ダンスを通じて、少しでも楽しんでもらおうというイベントがウクライナ西部の都市リビウで行われました。

このイベントは子どもたちに創作ダンスに親しんでもらう活動をしている団体などが開き、会場となったリビウ市内の劇場には、避難生活を送っている親子連れ、およそ30人が集まりました。

はじめに白い布をかぶったダンサーの女性たちが音楽に合わせて体を動かしたり、大きな布を広げたりして見本をみせたあと、子どもたちにも一緒に布を使って体を動かすよう促しました。

はじめは少し表情の硬かった子どもたちも次第に笑顔を見せ始め、ボールを使った遊びでは、笑い声をあげながらボールを取り合うなど、ふだんの避難生活を忘れて楽しんでいました。
2歳の娘と参加した東部ドネツク州から避難してきたという母親は「このイベントは子どもたちも参加できるし、娘もとても喜んでいました。今は幼稚園などにもいけないので、とてもありがたいです」と話していました。
イベントを主催したイリーナ・ザポリスカさんは「私もキーウから避難してきましたが、ひどい状況から逃れてきた子どもたちのために何かできないかと思って企画しました。このイベントが平和な未来につながればと思います」と話していました。