プーチン大統領「欧州でロシアの天然ガスに代わるものはない」

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続くなか、ロシアのプーチン大統領は14日、エネルギー分野の閣僚と会議を開き「ヨーロッパの市場でロシアの天然ガスに代わるものはない」と述べました。

また「欧米諸国は、供給者としてのロシアを世界のエネルギー市場から締め出そうとしているが、それは必然的に世界経済に影響を及ぼすことになる。市場をさらに不安定化し、自分たちの手で価格を高騰させている」と述べ、世界有数のエネルギー供給国としてのロシアの立場を強調し、経済制裁を強化する欧米側を強くけん制しました。

そのうえでプーチン大統領は「輸出の多角化が必要だ。将来的に西側へのエネルギー供給は減っていくだろう。徐々に、南や東の急成長している市場へ輸出していく」と述べ、中国やインドなどについては友好的な関係を維持しているとしてエネルギーの供給を増やしていく考えを示したとみられます。