バイデン大統領とゼレンスキー大統領会談 8億ドル追加軍事支援

アメリカのバイデン大統領はウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、ロシア軍が近く行うと懸念されているウクライナ東部への大規模な攻撃に備えるため、装甲車両など8億ドルの追加の軍事支援を行うことを明らかにしました。

アメリカのバイデン大統領は13日、ウクライナのゼレンスキー大統領とおよそ1時間にわたって電話会談を行い、8億ドル、日本円にしておよそ1000億円の追加の軍事支援を行うことを明らかにしました。

会談後にホワイトハウスが発表した声明では、追加の軍事支援について「ロシアによるウクライナ東部での攻撃強化に対応するための新たな軍事装備が含まれている」として、ロシア側のさらなる攻撃に備えウクライナの防衛能力を向上させるためだとしています。

軍事支援には装甲車両や砲撃システム、それにヘリコプターが含まれていて、こうした兵器の一部について、アメリカ軍の制服組トップのミリー統合参謀本部議長は、先週ウクライナ側から供与の要請を受けたことを明らかにしていました。

ウクライナで市民の犠牲が増え続ける中でアメリカは相次いで軍事支援を発表していて、ことし2月下旬にロシアが軍事侵攻を開始して以降、ウクライナへの軍事支援は合わせて25億ドル以上にのぼっています。

これは世界の軍事情勢を分析するスウェーデンのストックホルム国際平和研究所が推計した、2020年のウクライナの国防予算のおよそ40%にあたります。