学校でのコロナ感染対策 制限を一部緩和へ 千葉県教育委員会

学校での新型コロナウイルスの感染対策をめぐり、千葉県教育委員会は、入学式の保護者の人数制限や給食で机を向かい合わせにしないなどの制限の一部を独自に緩和する方針を決めました。

小学校や中学校での新型コロナの感染対策について、文部科学省は入学式などの学校行事で保護者や在校生の参加人数を抑えることや給食のとき机を向かい合わせにしないことなどその具体的な方法をマニュアルで示しています。

千葉県教育委員会はこれまでそのマニュアルに沿って県内の学校の対策を進めてきましたが、こうした学校行事や活動の制限の一部を緩和する方針を決めました。

具体的には、入学式などではマスクを着用したうえで換気などをすれば、参加者の人数制限を必要ないとするほか、給食では飛沫を防ぐ対策をして会話をしなければ、机を向かい合わせにしてもいいなどとします。

千葉県教育委員会は必要以上の制限で子どもの教育の機会が失われていると判断して今回の方針を決めたということで、近く、県立学校や市町村の教育委員会に通知することにしています。
これについて、厚生労働省の専門家会合のメンバーで国際医療福祉大学の和田耕治教授は「入学式などの式典ではマスクをしていれば感染対策ができているので保護者も参加できる。子どもたちにとって何が大事なのか考えて対策を少しずつ変えていくことが大事だ」と話しています。