国際

長引く避難生活でウクライナに戻る動きも ポーランド

ロシアによるウクライナへの侵攻を受けて、隣国ポーランドには今も多くの人たちがウクライナから避難してきていますが、一方で、長引く避難生活も影響して、ウクライナに戻る動きも出てきています。
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所によりますと、ロシア軍の侵攻を受けてウクライナから国外に避難した人は、12日の時点で465万人あまりで、このうち最も多い266万人あまりが国境を接するポーランドに避難しています。

ポーランド南東部のメディカにある国境の検問所付近では、ウクライナから避難してきた人たちが、ボランティアの支援を受けながら別の町へと向かうバスに乗り込んでいました。

チョルノービリ原発の近くの町から避難してきた女性は「町では3人が殺されました。森の中を抜けて逃げられたのは、運がよかったです。とても怖かったです」と話していました。

一方で、避難生活が長引くなか、比較的、情勢が安定している西部などから避難してきた人たちの中には、自宅に戻る動きも出ていて、今月に入り、ポーランドからウクライナに入国する人が連日、1万人を超えています。

ポーランドの国境警備当局によりますと、ポーランドからウクライナに入国した人は、今月12日には、1万7700人、今月11日には1万6600人などとなっています。

国境の検問所に続く道路では、ウクライナへの入国を待つ乗用車やトラックなどが長い列をつくっていて、中部の町に戻るという女性は「身の危険を感じて逃げましたが、家を空けてきたので心配になり、戻る決心をしました」と話していました。

松田大使「ニーズ踏まえたきめ細かい支援求められている」

ポーランドの都市ジェシュフに退避して、国際機関などと連携しながら避難民の支援や、日本に向かう避難民の受け入れの調整などを行っている松田邦紀・駐ウクライナ大使は、NHKの取材に対し「現在も避難してくる人はいるが、さまざまな事情でウクライナに戻る人も出てきており、そうした状況は国際機関などと共有している。ただ、ウクライナに戻っても自分の家に帰れず、別の場所で生きていかなくてはならないこともあり得る。国際社会としてニーズを踏まえたきめ細かい支援を行うことが求められている」と述べました。

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