新型コロナウイルス “XE” 国内検疫で初確認 成田到着の女性

新型コロナウイルスのうち、オミクロン株の複数のタイプが組み合わさった「XE」と呼ばれるウイルスへの感染が、国内の検疫で初めて確認されました。

厚生労働省によりますと、感染が確認されたのは先月26日に、アメリカから成田空港に到着した30代の女性です。

空港の検疫所で新型コロナウイルスの検査を受けて陽性となり、国立感染症研究所で検体の遺伝子を解析した結果「XE」と確認されたということです。

XEはイギリスなどで報告されていますが、国内で感染が確認されたのは初めてです。

女性に症状はなく、厚生労働省の求めに応じて検疫の宿泊施設で待機し、入国から9日後に施設を出たということです。

「XE」は「第6波」で広がったオミクロン株の「BA.1」と、より感染力が高いとされる「BA.2」が組み合わさったタイプで、イギリスの保健当局の資料では「BA.2」より感染が広がるスピードが12.6%速いと試算されています。

厚生労働省の専門家会合の脇田隆字座長は先週「イギリスでも感染が広がっている状況ではなく、重症度との関連についてもよく分かっていない」などとしています。