ウクライナから避難の3人受け入れ 大阪の日本語学校で入学式

ウクライナへの支援を行う全国の日本語学校で作るグループが日本に避難してきたウクライナ人女性3人を大阪の学校で受け入れ、11日、入学式が開かれました。女性の1人は「平和な生活のため、勉学に励むことを誓います」と話しました。

全国のおよそ30の日本語学校で作る「ウクライナ学生支援会」では、ウクライナからの避難者を無料で生徒として受け入れる支援を行っています。
11日はグループが支援する最初の生徒となったウクライナ人女性3人が、大阪・阿倍野区にある清風情報工科学院の入学式に出席しました。

式ではウクライナの国歌が流れるなか3人が紹介され、ウクライナ東部の都市ドニプロから避難してきたユリア・チェピジコさんが代表してあいさつを行いました。

オンラインで出席したチェピジコさんは「ロシアの侵攻によりウクライナの国民の生活は瞬時に変わってしまいました。新たな平和な生活のため、学生として勉学に励むことを誓います」などと話しました。

3人は今後、コンピューターや日本語を学ぶということです。

「ウクライナ学生支援会」の平岡憲人代表は「日本社会に溶け込んでもらい、あとから来るウクライナの人々のリーダーとなって、日本とウクライナのかすがいになってもらいたい」と話していました。

キーウから避難 オルハ・サンさん「先生になりたい」

入学式のあと、首都キーウから避難してきたオルハ・サンさんが取材に応じ「このような環境に感謝していますが、いちばん心配なのは国の状況です。私は日本にいますが、国のことがとても心配です。ウクライナは平和な国で、ロシアに攻められていることにとても心が痛んでいます。日本の皆さんにはウクライナに自由と平和が戻るようにサポートしていただけたらと思います」と話していました。

そして、日本で生活をしていけるよう日本語を一生懸命学びたいとしたうえで「先生になりたいです。子どもたちに、ウクライナがどれほどきれいな国か教えたいです」と話していました。