佐々木朗希 完全試合から一夜明け「大変なことをしたと実感」

史上最年少で完全試合を達成したロッテの佐々木朗希投手。プロ野球新記録となる13者連続奪三振。プロ野球記録に並ぶ1試合で19個の三振と、記録ずくめの試合から一夜明けて、改めて今回の試合や今シーズンの進化の理由、地元への思いなどについて、単独インタビューで聞きました。

Q.偉業達成から一夜明けて実感はわいてきましたか。
A.そうですね。きのう(10日)の登板後よりも、実感はわいてきています。試合中はそんなにプレッシャーを感じなかったんですけど、あとから振り返ってみると結構、大変なことをしたんだなと思いました。
Q.祝福のメッセージは。
A.たくさんきました。地元の友だちとかからも「おめでとう」ときました。

Q.以前から「東北の人たちに勇気や希望を与えていたい」と話していた。少しずつできているのでは。
A.実感はないですけど、こういう積み重ねでしかないと思うので、また良いピッチングができるように、こういうのを続けられるように頑張りたいなと思います。

Q.地元の応援は支えになりますか。
A.すごくいつも力になっているので、引き続き、期待に応えられるように頑張りたいなと思います。
Q.あらためてきのうの試合振り返って良かったところは。
A.ストライク先行でいけたのと、ストレートとフォークの質も良かったと思うのでそこが良かった。

Q.ストレートとフォークボール。バッターから見てフォームの見分けがつかないともいわれる。
A.普通に投げてるだけなので、特に意識はしていないです。前回同様、力みなく、良い力感で投げることができたなと思います。

Q.きのうの登板で意識したことは。
A.ただ、脱力することだけを考えて、特別、何かしたわけではないです。
Q.オープン戦終盤など、ストレートが相手に粘られるシーンもあったが、同じファウルでも昨日の試合は、あえてファウルを打たせていた。手ごたえは。
A.強弱をつけながら、そういうところはできてるのかなと思います。球速とも比例してくると思いますが、コントロールも含めて投げ分けることができている。

Q.今シーズン失点のシーンは、すべて先頭バッターを出塁させたときだった。回の入りは難しい?
A.そうですね。特に味方の攻撃の時間だったりとか、そういうところの調整が、(3月27日の)今シーズン初登板の楽天戦ではできていなかった。もちろん打たれることはしょうがないことだと思うので、フォアボールが無かったりだとか、そういうところはよくなっているなと思います。

Q.ヒットよりもフォアボールの方が嫌ですか。
A.そうですね。はい、そう思います。

Q.7回にオリックスの先頭の後藤駿太選手にスリーボールノーストライクのカウントになった。ここから2球ストレートで打ち取った。ここが一番危なかったですか。
A.そうですね。フォアボールを出しそうだったので、うまく投げることができたなと思ってます。

Q.フォアボールを出すと、その後にもひきずってしまいますか。
A.リズム的にもよくないですし、そのあとのバッターにもその時その時で影響してしまうので、良い影響はないと思うので、点もとられやすいの思うので。

Q.今シーズン、三振の数が増えている要因は。
A.一番はストレートの精度が上がってることだと思うので、僕の場合はストレートあっての変化球になると思うので、そういった面ではオフにしっかり磨いたことが、結果としてあらわれてくれてるのかなと思います。

Q.そのストレートの平均球速が、去年の秋に比べておよそ5キロアップ。どう進化したのか。
A.そうですね。体の強さも出てると思いますし、投球フォーム的にも良くなっているのかなと思うので、いろんな要素がかみ合っての結果だと思います。
Q.投球フォームはどこが良くなったか。
A.うまく投げられて、リリースのタイミングだったりとか、そういうところがかみ合っているのかなと思います。
Q.試合後「心をコントロールできた」と話していたが、コントロールできた要因は。
A.そうですね。一番僕が完全試合だったり、奪三振の記録について、一番僕があきらめていたので、そこが良かったのかなと思いました。
Q.あきらめていたというのは、記録が無理だと思っていたのか。
A.そうですね。記録をどうしても、何がなんでもとかそういう気持ちではなかったので、それが良かったです。

Q.9回まで投げ切ったことなかった、その中で完全試合。
A.初完投も初完封も完全試合もうれしいので、こういったピッチングをまたできるようにと思っています。

Q.この偉業を踏まえて、今後どのようなピッチングをしていきたいか。
A.1年間、安定感のあるピッチングをしていかなきゃいけないと思うので、毎回長い回を投げて、失点も少なくできたら良いかなと思います。
Q.打者を圧倒する投球は続いているが、長いイニング投げたい思いが一番強いですか。
A.長いイニングを投げる中で、どう抑えるかはその時、その時で柔軟に対応すればよいかなと思っているので、長い回を投げられるように。

Q.入団してからチームは2年連続2位、優勝にかける思いが強いと思うが、どんなピッチングをして優勝に貢献したいですか。
A.1年間、チームの力になれるように頑張って、その先に優勝があると思うので、その力になれるように頑張りたいなと思います。
4月10日 14:00開始(千葉)         
     |123|456|789|計HE
オリックス|000|000|000|000
ロッテ  |100|005|00x|690       
勝利投手 佐々木(朗)2勝0敗 防御率1.57
敗戦投手 宮城    0勝2敗 防御率6.48

【投球成績】

【オリックス】    1回  2回  3回  4回 
 投球数105球=   10球 13球 13球 14球
1(右)後藤駿太  |二ゴ|  |  |空K|
2(三)バレラ   |一ゴ|  |  |見K|
3(指)吉田正尚  |空K|  |  |空K|
4(一)ラベロ   |  |空K|  |  |
5(中左)福田周平 |  |空K|  |  |
6(左)西村凌   |  |空K|  |  |
7(遊)紅林弘太郎 |  |  |空K|  |
8(捕)福永奨   |  |  |空K|  |
9(二)宜保翔   |  |  |空K|  |

         5回  6回  7回  8回  9回
         12球 10球 13球 13球 7球
1(右)後藤  |  |  |右飛|  |  
2(三)バレラ |  |  |二ゴ|  |  
3(指)吉田正 |  |  |見K|  |  
4(一)ラベロ |見K|  |  |空K|  
5(中左)福田周|空K|  |  |空K|  
6(左)西村凌 |見K|  |  |  |  
→中渡部(8回)|  |  |  |空K|  
7(遊)紅林  |  |中飛|  |  |  
→打中川(9回)|  |  |  |  |三ゴ
8(捕)福永  |  |捕邪|  |  |  
→捕松井(7回)|  |  |  |  |  
→打山足(9回)|  |  |  |  |遊ゴ
9(二)宜保  |  |空K|  |  |  
→打杉本(9回)|  |  |  |  |空K

※空K=空振り三振 見K=見逃し三振

【奪三振「19」“決め球”の内訳】
▽ストレート 空振り:1 見逃し:3
▽フォークボール 空振り:14 見逃し:1

高校時代にバッテリー組んだ同級生「衝撃」

佐々木投手と岩手県の大船渡高校時代にバッテリーを組んでいた仙台市の東北学院大学硬式野球部3年生の及川惠介さんは、試合をリアルタイムで見ることはできませんでしたが、動画配信サイトで佐々木投手のピッチングを見たということです。

及川さんは「衝撃を受けたというのが正直な気持ちだ。同級生として、1人のファンとして、うれしく思う」と話していました。

及川さんは佐々木投手とは小学生からの幼なじみで、大船渡高校ではバッテリーを組み、3年生の夏の岩手大会でマークした160キロの速球も受けました。佐々木投手とはことし1月の成人式で顔を合わせたほか、今でも帰省する際にキャッチボールすることがあるということです。

及川さんは「1年目は一生懸命に体を作り、2年目途中からはプロのバッターを抑えていて刺激を受ける。どこまで成長するか将来像を想像できないのが朗希のいいところだ。ことしは日本一を目指して頑張ってほしい」と話していました。

出身地 岩手 陸前高田でも祝福の声

佐々木投手が小学生時代、スポーツ少年団の監督として指導した陸前高田市観光交流課の村上知幸課長は10日の試合をインターネットの中継で見守ったといいます。

村上課長は「7回ごろからランナーを1人も出していないことに気づいてドキドキして見ていました。本人は自信を持って淡々と投げ続け、すごい記録を打ち立てたと思います」と感想を述べました。

そのうえで「11年前の東日本大震災ではつらい経験をしたので、頑張っている姿には涙が出る思いで、市民の希望になっています」と話していました。
佐々木投手が小学生時代、スポーツ少年団の監督として指導した陸前高田市観光交流課の村上知幸課長は10日の試合をインターネットの中継で見守ったといいます。

村上課長は「7回ごろからランナーを1人も出していないことに気づいてドキドキして見ていました。本人は自信を持って淡々と投げ続け、すごい記録を打ち立てたと思います」と感想を述べました。

そのうえで「11年前の東日本大震災ではつらい経験をしたので、頑張っている姿には涙が出る思いで、市民の希望になっています」と話していました。

陸前高田では「19円」でソフトクリーム販売も

また陸前高田市の道の駅では、佐々木投手が奪った三振の数に合わせ、ソフトクリームが19円で販売されました。

これは陸前高田市の「道の駅 高田松原」にあるカフェが行いました。

通常は370円するソフトクリームが19円で、13者連続奪三振にちなんで13時=午後1時から、試合での投球数と同じ105個限定で販売されました。

思わぬサービスにカフェには販売開始前から観光客などが列を作り、次々と買い求めていました。

19円のソフトクリームは、販売開始から1時間ほどで売り切れたということです。

花巻市から来た女性は「たまたま買い物をしていたらラッキーなことになり、“朗希くんさまさま”です。今シーズンの活躍が楽しみでこれからも応援します」と話していました。