福島 富岡町 帰還困難区域の一部できょうから「準備宿泊」

東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと避難指示が続く福島県富岡町の帰還困難区域の一部で、住民が自宅などに寝泊まりする「準備宿泊」が11日から始まります。

富岡町は、11年前の原発事故で一時全域に避難指示が出されましたが、5年前に町の面積の9割で解除されました。

今なお避難指示が続く帰還困難区域のうち一部の地域では、来年春の解除に向けて除染やインフラ整備が進められています。

この地域では帰還に向けた住民の生活再建の準備のため、11日から自宅などに寝泊まりする「準備宿泊」が始まります。

今回対象となる地域は町の面積の5%に当たり、JR夜ノ森駅に近い住宅地や桜の名所として知られる桜並木も含まれています。

今月1日の時点で人口の22%に相当する1167世帯2681人が住民票を登録をしていますが、帰還を諦めた人も多く、これまでに町に「準備宿泊」の意向を示しているのは50世帯ほどにとどまっています。

富岡町では、避難指示がほとんどの地域で解除されたあとも住民や事業所の帰還が進まず、町で暮らしている人は震災前の1割余りにとどまっていて、原発事故の影響が今も色濃く残っています。