佐々木朗希の完全試合達成 課題の“力み”解消が快挙達成に

ロッテの佐々木朗希投手。課題の“力み”を解消したことが完全試合達成の快挙につながりました。

ことしはオープン戦で高校時代にマークした自己最速に並ぶ163キロを計測するなど充実した状態で開幕を迎えた佐々木投手。

体重は去年より5キロ増えて体は厚みを増し、開幕前には「全体的な球威が少し上がってきた。バッターの反応を見ていてもそうですし、昨年の後半よりも一段と球威、相手が速さを感じてくれてる感じはあるのかなと」と手応えを話していました。

一方で課題も意識していました。

去年は高く浮いたりシュート回転したりしてコントロールを乱し、フォアボールから崩れ、打たれる場面が目立ちました。

この原因の一つが、投げる際、体によけいな力が入ってしまう“力み”でした。

高校時代から、この“力み”との向き合い方で、“脱力”することを練習してきたという佐々木投手。

開幕前の取材で、みずから見出した“力み”の解消方法について「力みが入っていると、どうしても動きが単調になって間の無いフォームになるので、少し、少しですけど、ゆっくり足を上げるとか、足を下ろすときに丁寧に下ろすとか、そういうことに集中するだけでも力みが消えて、よい力感で投げられる」と話していました。

そうして迎えた先月27日のシーズン最初の登板で、佐々木投手は自己最速の164キロをマーク。

三振10個を奪いながら、途中、“力み”が出てコントロールが定まらなくなり、フォアボールをきっかけにピンチを広げ、6回4安打3失点で勝ち負けがつきませんでした。

10日、試合前のブルペンでは調子がいまひとつだったという佐々木投手は、この楽天戦の反省を生かしたといいます。

佐々木投手はボールが先行すると力んでしまい、結局フォアボールになってしまう傾向があります。

しかし、10日は“脱力”を意識し、ストライクを先行し早いカウントで追い込んだことで、課題の“力み”が出ませんでした。

リードした高校卒業1年目、18歳のキャッチャー、松川虎生選手は「どんどんストライクを取ってテンポよく、バッターに考える時間を与えなかったことがすごくよかった。攻めるところは遊び球を使わずに3球勝負で攻めたことがよかった」と振り返っていて、実際に19個の三振のうち3球三振は3個。4球での三振は9個でした。
完全試合を達成したあと佐々木投手は「脱力しながらストライク先行で投げ、しっかり心をコントロールしながら最後まで投げ切ることができた」と話し、“力み”を解消できたことをポイントに挙げました。

木村龍治投手コーチも「きょうが開幕して3試合目の登板だが、1試合目は速いスピードボールにこだわっていた部分があって、見ていてもうちょっと力を抜いて投げればと思っていた。2試合目でちょっと力を抜けるようになり、今回さらに力が抜けて反省点を改善した結果、きょうはパーフェクトという形になった」と話していました。

佐々木投手は完全試合について「縁がない記録だと思っていた」と話し、記録ずくめとなった10日の試合については「引退したあとに浸れるかなと思います」と笑顔を見せました。

史上最年少の20歳で達成した完全試合の快挙。
佐々木投手が今後どれだけ進化していくのか目が離せません。