中国 上海 感染者数が最多更新 ゼロコロナ政策見直し求める声

新型コロナウイルスの感染が拡大している中国の上海では9日、一日に確認された感染者の数が2万5000人近くに上り、過去最多を更新しました。
上海市当局は、感染者をゼロにすることを目指すと強調していますが、厳しい外出制限が続く中、インターネット上では政策を見直すよう求める声も出ています。

中国の上海では、新型コロナウイルスの感染者が9日、一日で無症状の人を中心に2万4943人確認され、9日連続で過去最多を更新しました。

上海市当局は大部分の地域で厳しい外出制限を続ける一方、9日の記者会見で、今後は感染リスクに応じて対策を分類すると発表し、14日間以内に住宅地などで感染が確認されなければ一定の条件のもと外出を認める方針を明らかにしました。

一方、14日間以内に感染が確認されれば住宅地などから出られないなどとしていて、多くの地域では外出制限が続くとみられます。

上海市当局は、10日の記者会見でも感染者をゼロにすることを目指す姿勢を強調し、外出制限による市民生活や経済への影響がさらに長期化することは避けられない状況です。

中国政府が徹底して感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策を続ける中、インターネット上では「『ゼロコロナ政策』を続ければ市民の健康が犠牲になる」とか「ウイルスとの共存は必然で『ゼロコロナ政策』は政治目標にすぎない」などと政策を見直すよう求める声も出ています。