上海 8日連続で感染最多 外出制限は一定条件で一部緩和か

新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい外出制限が続く中国の上海では8日、一日当たりの感染者数が8日連続で過去最多を更新しました。上海市当局は、一定の条件のもとで外出を認めるなど、一部緩和ともみられる方針を示しました。

中国の上海では、新型コロナウイルスの感染者が8日、無症状の人を中心に2万3624人確認され、8日連続で過去最多を更新しています。

上海では大部分の地域で厳しい外出制限が続いていて、住民の食料や生活物資の調達などに混乱が生じるところが出ています。

こうした中、上海市当局は9日の記者会見で、繰り返し行ってきたPCR検査などの結果に基づいて、今後は感染リスクに応じて対策を分類し、リスクの低い地域は一定の条件のもとで外出を認める方針を示しました。

具体的には14日間、住宅地などで感染が確認されなければ、大人数で集まるのを避けるなど感染対策を行ったうえで、自分の住む行政区域内にかぎって外出できるとしています。

一方、14日間以内に住宅地などで感染が確認されれば、自分の住む建物の敷地から出られないなど外出制限は続きます。

この措置がいつから実施されるかは明らかにしていませんが、生活や経済への影響が広がる中、制限の一部緩和ともみられる方針を示すことで、住民の不満を和らげたいねらいもあるとみられます。