急拡大防止“追加接種やマスク着用を”分科会が緊急メッセージ

新型コロナウイルスの感染者数が再び増加し始めている中、政府の新型コロナ対策分科会は今後、急激な感染拡大を防ぎ、社会経済活動を続けられるようにするために、改めてワクチンの追加接種やマスクの着用などの感染対策をとるよう求める緊急メッセージを出しました。

緊急メッセージでは、海外で経済活動が再開されマスク着用などの基本的な対策が緩和される中で、感染の再拡大や入院患者の増加が見られるとしたうえで、日本国内でもまん延防止等重点措置の解除後に夜間の人出が増加し、感染の再拡大の兆候がみられる地域もあると指摘しました。

そして、今後、高齢者に感染が広がれば、ワクチンの接種や追加接種をしていない場合、重症化したり亡くなったりする懸念があるとして急激な感染拡大を防ぎ、社会経済活動を続けられるようにするために感染対策をとるよう改めて呼びかけました。

具体的には、
▽ワクチン接種は重症化しやすい高齢者だけでなく、若い世代でも感染したあとで後遺症が見られるため、種類にかかわらず時期が来れば早めに行うこと、
▽子どもや高齢者との接触が多い人は特にワクチン接種を行い、疑わしい症状が出たときには早めに検査して自宅待機をするよう呼びかけています。

また、
▽マスク着用や換気など基本的な対策を徹底し、特に飲み会や食事会では大人数や大声、長時間、密を避け、年齢にかかわらず少しでも具合が悪ければ検査を受けるよう呼びかけました。

さらに、医療機関や自治体に対しては、
▽高齢者施設で感染が疑われる人が出た場合、早期に医療が介入することや、
▽施設でふだんから感染対策を行うために手厚い支援をするよう求めました。