福島第一原発の処理水放出計画 原子力規制委が現地調査

福島第一原子力発電所にたまり続ける、トリチウムなどの放射性物質を含む処理水を基準以下に薄めて海に流す東京電力の計画について、原子力規制委員会は8日、審査の一環として現地調査を行いました。

東京電力は、福島第一原発にたまり続ける処理水について、来年春ごろから基準を下回る濃度に薄めて、1キロほど沖合から放出する計画を原子力規制委員会に申請し、現在、審査が行われています。

8日は、規制委員会の石渡明委員と原子力規制庁の職員の合わせて5人が現地調査を行いました。

委員たちは、処理水を放出前にためておく深さおよそ18メートルの「立て坑」の建設現場を訪れ、東京電力の担当者から、処理水を海水で薄める手順や海に流す工程などについて説明を受けていました。

東京電力は、規制委員会の認可が得られれば、地元の大熊町と双葉町、それに福島県の同意を得たうえで、ことし6月ごろから海底トンネルの建設など本格的な工事に着手したいとしています。

調査のあと石渡委員は「処理水の放出に関わる施設は難しいものではなく、特に技術的な問題はなかった。私の専門である地盤、地震、津波といった点で対策に問題がないか審査していきたい」と話していました。