プロ野球DeNA 8日からの対中日3連戦中止 選手ら感染確認相次ぎ

8日から10日にかけて横浜スタジアムで予定されていたプロ野球のDeNA対中日の試合は、DeNAの選手などに新型コロナウイルスの感染が相次いで確認されたことを受けて中止となりました。

DeNAでは6日から7日にかけて内野手で4番の牧秀悟選手や斎藤隆チーフ投手コーチなど選手やスタッフ合わせて11人の感染が確認されたほか、選手3人が濃厚接触の疑いで自主隔離の措置をとっています。

これを受けて7日、甲子園球場で予定されていた阪神との試合が中止となりました。

そして8日は横浜スタジアムでDeNA対中日の試合が午後6時から予定されていましたが、8日午後に行われた12球団の臨時の実行委員会で協議した結果、感染拡大防止の観点から8日から10日までの3試合が中止となりました。

DeNA 計15人がコロナ感染確認

DeNAは新たに外野手の楠本泰史選手など4人がPCR検査で陽性と判定されたと発表しました。DeNAで6日から8日にかけて感染が確認されたのは合わせて15人となりました。

DeNA代表「解決のためチーム活動 団体行動を停止」

DeNAの三原一晃代表は試合中止の決定後にオンラインで取材に応じ「感染経路が分からなくなっていることと、陽性者の数が増えてしまったことを受けて専門家などからこの状況を解決するためにはチーム活動、団体行動を停止してセーフティーなチームを作っていくことが必要だとアドバイスをいただき、試合の中止を決めた」といきさつを説明しました。

また9日からの選手の動きについては「横浜スタジアムで場所と時間を分けながら完全に個別の状態をつくって練習をさせる。今月12日に那覇市で行われる予定の巨人との2連戦からチーム活動を再開させたい」と話しました。

NPB “検査の頻度上げる”

NPB=日本野球機構の井原敦事務局長はDeNA 対 中日の3連戦を中止としたことについて「DeNAでは陽性者が多発しているので選手どうしの接触が起きないような状況をつくる。きょうから3日間はチーム練習はせず、連日PCR検査を行って陰性を確認をしながら収束を図っていく」と説明しました。そのうえで今後、球界全体で検査の頻度を上げることも明らかにしました。

具体的には
▽現在1か月に1回行っていたのを2週間に1回に増やします。
また
▽2カード以上の遠征が続く際、これまで本拠地に戻ったあとに1回行っていたのを遠征に行く前と戻ったあとの2回行うということで、井原事務局長は「検査の頻度を高め陽性を未然に防ぎたい」と話しています。

一方、オリックスでも8日までに選手やコーチ合わせて5人に新型コロナウイルスへの感染が確認されましたが8日夜、千葉市のZOZOマリンスタジアムで予定されているロッテ 対 オリックスの試合は行うということです。

NPBによりますと、オリックスは陽性者の数がかぎられているため2軍の選手と交代してチームを編成し、試合を行うことが可能だとしています。