日本駐在のロシア外交官ら8人追放 ウクライナ情勢で 外務省

ウクライナ情勢をめぐり外務省は、日本に駐在するロシア大使館の外交官ら8人を追放する措置を発表しました。

これは小野 外務報道官が臨時に記者会見して発表しました。

それによりますと外務省の森事務次官が8日、ロシアのガルージン駐日大使を呼び「多数のむこの民間人殺害は重大な国際人道法違反であり、戦争犯罪で断じて許されず厳しく非難する」と述べ、即刻、すべてのロシア軍部隊の撤収を求めました。

そのうえで森事務次官は日本に駐在するロシア大使館の外交官とロシア通商代表部職員、合わせて8人を国外に追放する措置をとることを伝えました。

小野 外務報道官は記者会見で、退去する期限もロシア側に伝えているものの詳細については外交上のやり取りだとして明らかにしませんでした。

一方、小野氏は記者団から今回の措置がロシアに滞在する日本人に与える影響を問われたのに対し「仮定の質問になるので基本的に答えは差し控えたいと思うが、いずれにしても外務省としては引き続きロシアにおける邦人や企業活動の保護に万全を期していく」と述べました。

ロシア外務省報道官「適切な対応をとる」

外務省が日本に駐在するロシア大使館の外交官ら8人を追放する措置を発表したことに対し、ロシア外務省のザハロワ報道官は8日、国営通信に対し「ロシアは適切な対応をとる」と述べました。

ヨーロッパ各国もこれまでに駐在するロシアの外交官を追放する措置を相次いで発表していて、ロシア側はこうした動きについて報復措置をとる考えを示しています。

駐日ロシア大使館「外務省に強く抗議した」

ウクライナ情勢をめぐり、外務省が日本に駐在するロシア大使館の外交官ら8人を追放する措置を発表したことについて、駐日ロシア大使館は8日、SNSへの投稿で、「ガルージン駐日大使が外務省の森事務次官に対して強く抗議した」と明らかにしました。

そのうえで、「日本の非友好的な措置に断固として対応することになる」としています。