【詳しく】地震多い?各地で震度4 巨大地震リスク 最新見解は

今週、各地で震度4が相次ぎました。「巨大地震の前触れか」と心配になった方もいると思います。
気象庁の担当者は「確かに多い」としながらも「それぞれの地域の活動には関係があるとは考えにくい」と話しています。専門家は、最近揺れている地域には特有の背景があり、警戒が必要な点があると指摘しています。

最新の見解を地域別にまとめました。(※記事の最後に地震への備えの記事も掲載しています)

気象庁「確かに多い 私も思います」

4月7日までの1週間に、震度3と4の揺れを観測した地震が東北、関東、近畿、北陸、東海と各地で起きています。震度4以上でみると先月以降、8日夜遅くにかけて18回。ことし1月と2月が3回だったのに比べると、確かに多くなっています。
一連の地震の関係について気象庁の宮岡一樹地震情報企画官は8日、地震活動を解説する定例の会見で「確かに震度4以上の地震が多いなと私も思います」と話しました。

「ただ…」と宮岡企画官はことばをつなぎました。「地震活動は一様に起きているわけではなく、多い時期と少ない時期があります。この期間は集中して、ある程度の規模の地震が起きたのだろうと思っていて、特に異常だとは考えていません」と説明しました。

それぞれの地域の活動も関係があるとは考えにくい、ということです。その一方、気象庁も専門家も、地域ごとに注意すべき点があるとしています。

【関東】地震活動 高止まり

まず関東です。

4月2日に、茨城県で震度4の揺れが観測。先月31日にも東京湾を震源とする地震があり、千葉県で震度4、都内や神奈川県、埼玉県で3の揺れが観測されました。

東京湾周辺の地震について、気象庁は、去年10月の震度5強の揺れを観測した震源に近いとしています。もともと地震活動が活発な地域だということですが、11年前の巨大地震以降、より活発になっているということです。
地震のメカニズムに詳しい東北大学の遠田晋次教授は「関東の直下はふだんから震度4くらいの揺れは起きるが、巨大地震に刺激され、活動が活発になっている。地震直後に比べると衰えたが、今も高止まり傾向なので、今後も注意してほしい」と指摘しています。

【東海・西日本】南海トラフ地震の前には内陸地震活発か

一方、「今後増えるかもしれない」と遠田教授が指摘しているのは、愛知県や和歌山県など東海や西日本の内陸の直下で起きる地震です。
専門家の間では「南海トラフ巨大地震の前後の期間、内陸直下の地震が活発になる」と指摘されています。

その背景について遠田教授は「巨大地震に向かう過程で内陸もぎゅうぎゅう押され続けることで、内陸にもひずみがたまり、地震が起こりやすくなるのではないか」と指摘しています。震源が陸の真下にあたり、かつ、浅くなることもあって、マグニチュードがそれほど大きくなくても揺れが激しくなり、被害が出るおそれもあるということです。
4年前の大阪府北部の地震でも、ブロック塀の倒壊など、多くの被害が出たため注意が必要です。

【東北】「気になるのは2つの領域」

今後、長期間にわたって揺れが続くと予想されているのは東北です。
福島県沖では先月16日の最大震度6強の揺れを観測したマグニチュード7.4の大地震のあと、地震が相次いでいます。東北で相次ぐ地震について遠田教授は、広い意味で11年前の巨大地震の影響を受けていると指摘しています。
この図は遠田教授が去年までの5年間と、巨大地震の前の5年間の地震の活動度を比較したものです。赤くなるほど、活発化していることを示します。

このところ続いている地震は、プレート内部で起きている、“スラブ内地震”と呼ばれるメカニズムです。遠田教授はスラブ内地震に加え、巨大地震の震源域のさらに東側で起きる“アウターライズ地震”にも注意すべきだと指摘しています。

遠田教授は「内陸に近い沿岸部での地震は震度が大きくなりやすく揺れに注意が必要だ。一方で沖合のアウターライズでは陸側がそれほど揺れなくても高い津波が押し寄せる可能性があり、注意が必要だ」と話しています。

【能登地方】謎の隆起と関係?

理由がはっきりしないものの、今後も警戒が必要なのが石川県の能登地方です。

2020年12月ごろから地震活動が活発になっていて、
ことしに入ってから震度1以上を観測した地震は
▽1月が6回
▽2月は6回なのに対し
▽3月は22回と急増。
▽4月に入っても活発で、相次いで震度4の揺れを観測しています。
地震の起きている範囲は能登半島の北側、珠洲市周辺に集中しています。
気象庁が詳しく解析した結果、地震の発生している範囲は主に4つの領域に分けられ、特に北側にある2つの領域で活発だということです。

専門家が注目しているのは同時に観測されている地面の隆起です。珠洲市の観測点ではこれまでに地面が3センチ余り隆起したということです。
京都大学防災研究所の西村卓也准教授は、地下に何らかの流体が流れ込み地震活動が活発化している可能性があるとしていて、今後も規模の大きな地震に注意を呼びかけています。

【備え 1】地震発生 その時どうする!?

いざ大きな地震が発生したとき、どう行動すればいいのか。大きな地震が起きると、緊急地震速報が発表されることがありますが、陸に近い場合、間に合わないことがあります。まずは身の安全を確保することが大事です。

<室内の場合>
つり下がっている照明からは離れてください。エレベーターに乗っていた場合、最寄りの階で止めて降りてください。
<屋外の場合>
過去にはブロック塀の倒壊に巻き込まれた方もいます。外にいる場合は、ブロック塀やビルから離れることが重要です。

【備え 2】備蓄品のチェックを

「備蓄しよう」と思ったけど、そのままになっていませんか?まずは小型のコンロのほか、水と食料を確認してみてください。自宅にとどまる場合、「トイレ」も重要です。

【備え 3】停電への対応は

地震の直後、停電を経験した方もいらっしゃると思います。福島県沖の地震の後には、節電も呼びかけられました。

実際に停電してしまったときはスマートフォン用のバッテリーがあると役に立ちます。
スマートフォンの消費電力を抑えるためには
▽「低電力モード」「バッテリーセーバー」などに
▽画面の明るさを落としたり、「ダークモード」などにすると長持ちします。