ホンダ 鈴鹿製作所で3割減産へ 上海の物流混乱で部品調達滞る

自動車メーカーのホンダは、新型コロナの感染拡大が続く中国 上海で物流が混乱し、部品の調達が滞っていることなどから、今月、三重県の工場で減産する見通しを明らかしました。ほかのメーカーでも国内工場の稼働停止が相次いでいて、自動車生産への影響が出始めています。

発表によりますと、ホンダは、SUV=多目的スポーツ車や軽自動車など、主力車種を生産している三重県の鈴鹿製作所で今月、計画より3割程度、生産を減らします。

埼玉県にある埼玉製作所の生産も1割程度、減らすということです。

新型コロナの感染拡大で厳しい外出制限が続く中国 上海で物流が混乱し、現地からの部品の調達が滞っていることが主な要因だとしています。

また、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻でも物流が混乱していて、ヨーロッパからの部品の調達に支障が出ているとしています。

このほか、日本の自動車メーカーでは、三菱自動車工業が愛知県の工場で今月11日から5日間、操業を停止するほか、マツダとダイハツ工業も今月、一部の国内工場で操業を取りやめました。

いずれも中国 上海からの部品調達が滞っていることを理由に挙げていて、自動車生産への影響が出始めています。