都心オフィス 3月の空室率6.37% 平均賃料は20か月連続下落

東京都心の3月のオフィスの空室率は6.3%余りと、前の月と比べてほぼ横ばいとなり、依然として高い水準が続いています。

オフィス仲介大手の「三鬼商事」は、千代田区や港区など東京都心の5つの区で、1フロアの面積が100坪以上あるオフィスビルの空室率や賃料を毎月調査しています。

それによりますと、調査の対象となった2600棟余りの3月の平均の空室率は、前の月よりも0.04ポイント低下し、6.37%でした。

空室率が前の月を下回るのは2か月ぶりですが、オフィスの解約などで大きな動きは見られなかったことから、ほぼ横ばいとなりました。

テレワークが普及する中、オフィスの需要は弱い状態が続いていて、空室率は依然として高い水準が続いています。

内訳を見ますと、
▽港区が8.33%
▽中央区が6.23%
▽渋谷区が5.65%
▽新宿区が5.63%
▽千代田区が4.93%
となっています。

一方、オフィスの1坪当たりの平均賃料は2万366円と、前の月と比べて52円値下がりし、20か月連続の下落となりました。