コロナワクチン接種のクリニック侵入疑い 4人逮捕 接種妨害か

7日午前、新型コロナウイルスのワクチン接種が行われていた東京 渋谷区のクリニックに無断で立ち入ったとして、男女4人が建造物侵入の疑いで逮捕されました。ワクチンに反対する団体の関係者だということで、警視庁はワクチンの接種を妨害しようとした疑いがあるとして調べています。

7日午前10時ごろ、東京 渋谷区のクリニックで男女4人が無断で入ってきたとスタッフから110番通報がありました。

関係者によりますと、4人は新型コロナウイルスのワクチンに反対する内容のビラを持っていて、大きな声で騒いでいたということで、駆けつけた警察官が取り押さえて建造物侵入の疑いで逮捕しました。

当時、クリニックでは子どもを対象にワクチンの接種が行われていましたが、一時、騒然となり、接種がおよそ1時間にわたって中断したということです。

4人は各地でワクチンの接種に反対する活動をしている団体の関係者で、調べに対しいずれも容疑を認め、このうち一部は「ワクチンの接種を止めるためにやった」という趣旨の供述をしているということです。

警視庁が詳しいいきさつを調べています。

クリニック院長「突然のことで驚いた」

クリニックの院長はNHKの取材に対し「子どもを対象にしたワクチン接種を行っていたが、午前9時半ごろに6、7人の男女が突然、クリニックに侵入してきた。そして、ビラのようなものを配りながら大声で『子どもにワクチンを打つのは反対だ。すぐにやめろ』などと主張していた。診察中で対応できないと伝えたが、診察室の中にまで入ってきたので、警察に通報した。突然のことで驚いたし、子どもたちもとても動揺していた」と話していました。