コロナ“感染のリバウンドの兆しは十分にある” 日本医師会

日本医師会の中川会長は記者会見で、新型コロナ感染のリバウンドの兆しは十分にあるとして、感染対策を継続するよう呼びかけるとともに、3回目のワクチン接種が進まない課題を年代別に分析し、きめ細かな対応をとるよう政府に求めました。

この中で中川会長は、新型コロナの感染状況について「リバウンドの兆しは十分にある。新年度に入り、さまざまな行事が予定されていると思うが、第7波を招かないためには緊張感を持って感染対策を続けることが大切だ」と呼びかけました。

また、3回目のワクチン接種が進まない要因として、高齢者は接種会場へのアクセスに課題がある一方、若い世代は副反応への懸念や、仕事を休みにくいといった事情があると指摘し、課題を年代別に分析し、きめ細かな対応をとるよう政府に求めました。

そのうえで「ワクチンは接種してから抗体ができるまでに1、2週間かかる。大型連休にはさらに人の移動が予想されるので、ぜひ、それまでに積極的に接種することを考えてほしい」と呼びかけました。

このほか、現在「二類相当」となっている新型コロナの感染症法上の扱いについて、中川会長は「どうなっても、季節性インフルエンザなどと同じ『五類』にはならないと思う。そもそも病態が違うし、どんなに重症化率が低くなっても、後遺症という問題はまだ解決されていない」と指摘しました。