ウクライナ ボロジャンカ 多くの遺体 “ブチャ上回る被害”

ロイター通信によりますと、ロシア軍が撤退した首都キーウから北西におよそ50キロにあるボロジャンカで5日、倒壊した建物から多くの住民とみられる遺体が見つかったということです。

配信した映像では、高層住宅が崩れ落ち、全体が黒く焦げているほか、地面にはがれきが散乱していて、その中には遺体の一部が映っています。

地元の警察は、この数日で複数の遺体を確認しているということですが、死者の数は分かっていないということです。

住宅が被害を受けた女性は、「ロシア兵たちは、家中を物色し、ありとあらゆるものをとっていきました。子どもの携帯電話も持って行かれました」と話していました。

住民の男性は、「何が起こったのか正確には分かりませんが、がれきの下にはまだ人々がいます。これは大惨事です」と話していました。

ウクライナのベネディクトワ検事総長は地元メディアの取材に対し、「最悪の人的被害だ」と述べ、多くの市民が殺害されているのが見つかっている、首都近郊のブチャを上回る被害が出ているとしています。