対ロシア制裁強化へ 暗号資産の規制強化など 改正法案閣議決定

政府は、ロシアの制裁強化に向けて、暗号資産が抜け穴として悪用されないよう規制を強化することなど、関連する法律の改正案を5日、持ち回りの閣議で決定しました。

このうち、暗号資産に対する制裁強化としては、外国為替法の改正案を国会に提出しました。

制裁の対象者が第三者に暗号資産を移転することを規制することや、暗号資産の交換業者に対して、金融機関と同様に顧客の送り先が制裁対象でないかどうかを事前に確認するよう義務づけます。

これによって、ロシアが制裁の抜け穴として暗号資産を悪用できなくするねらいがあります。

また、貿易面の制裁として関税暫定措置法の改正案を提出し、貿易上の優遇措置などを保障する「最恵国待遇」を撤回するために必要な内容が追加されました。

成立すれば、ロシアからの輸入品に適用されていた、WTO=世界貿易機関のルールによる低い関税が撤回されます。

来年3月末までの間、ロシアから輸入する木材のうち加工されたマツの関税は4.8%から8%に、魚介類のサケやいくらは3.5%から5%に、カニは4%から6%に引き上げられる見通しです。

上位100品目で追加される関税はおよそ36億円にのぼるとしています。

ロシアへの厳しい姿勢を鮮明にするため、政府は今の国会で成立を目指す方針です。