大学新入生対象に3回目のワクチン接種始まる 東京

新型コロナウイルスの感染が若い世代で広がる中、都内の大学で新入生を対象に3回目の接種が始まりました。

厚生労働省によりますと、先月29日までの1週間に全国の自治体から報告を受けた新規感染者は速報値で28万人余りで、ほぼ半数を20代以下が占めています。

東京 港区にある国際医療福祉大学のキャンパスでは、この春入学した学生を対象に5日から3回目の職域接種が始まりました。

初日の5日は10人余りの新入生が会場を訪れ、医師の問診を受けたあと順次、ワクチンを接種していました。

新入生の数は全国5か所のキャンパスで合わせておよそ2200人で、大学は希望する学生はできるだけ今月中に接種を受けてほしいとオリエンテーションなどで呼びかけています。

接種を受けた男子学生は「これまで副反応が強かったので不安だったが、大学側が会場を設けてくれたので抵抗感が少なかった。接種をしたからと油断せず、感染対策をして大学生活を送りたい」と話していました。

国際医療福祉大学の中田光紀学部長は「学生が速やかに接種を受けて、安心して大学生活を送れるようにしたい。自分だけではなく社会全体を守ることにつながると理解してもらえれば、若者の間でも接種が進むのではないか」と話していました。