新学期を迎えた大学で全学生対象に無料の抗原検査 鳥取

新学期が始まった大学で新型コロナウイルスの感染が広がるのを防ごうと、鳥取市にある大学では、全学生を対象にした検査を始めました。

鳥取市にある公立鳥取環境大学では、今月11日から対面での授業が始まるのを前に、5日から学部や学年ごとのガイダンスが始まりました。

大学では、春休みに県外に出かけた学生や県外からの新入生がキャンパスに集まることで感染が広がるのを防ごうと、ガイダンスの一環として5日から全学生およそ1200人を対象にした抗原検査を行っています。

検査会場となった講義室では、学生たちが大型スクリーンに映された検査の手順を説明する動画を見たり、看護師から教えてもらったりして検査を行い、およそ15分で結果が出ると検査機関のスタッフに提出していました。

鳥取県は、感染拡大を防ぐため、新学期を迎えた大学が学生を対象に行う抗原検査の費用を全額補助していて、大学も学生も費用負担なく検査を行うことができます。

春休みに京都に帰省していたという2年生の男子学生は「対面形式の授業を不安なく再開するために無料で検査を受けさせてもらえてよかった」と話していました。

公立鳥取環境大学の吉田道生学務課長は「学生が今後、安心して大学生活を送ることにつながるので、検査は非常に有意義だと思う」と話していました。