ブチャ ロシア軍占拠の地下室に5人の遺体 拷問か 米ABCテレビ
アメリカのABCテレビは4日、ロシア軍が撤退した首都キーウ近郊のブチャに入った取材班が撮影したという映像を放送しました。
ロシア軍が数週間にわたって占拠していたという建物の地下室では、5人の遺体が見つかり、後ろ手に縛られているのがわかります。
ひざをついた状態で倒れたとみられる遺体もあり、ABCテレビは地元の人の話として、この地下室では拷問が行われていたと伝えました。
遺体を目の当たりにしたABCテレビの記者は「まさに、この世の終わりのような光景で、本当に恐ろしい」とリポートしました。
このほか、ロイター通信などがブチャの街なかの通りで撮影した映像には、後ろ手に縛られたまま殺害されたとみられる男性の遺体や、自転車に乗っていて撃たれたとみられる人が自転車ごと倒れたままになっている遺体が写っています。
また、高齢の女性の1人は、自宅に押し入ったロシア軍によって夫が連れ去られ殺されたと、泣きながら語りました。
この女性によりますと、夫は連れ去られて2週間後に頭を撃たれた状態で遺体で見つかりました。
拷問されたようだったとしていて、女性は、遺体が犬に食べられないよう土に埋めたということです。