地震活動が活発化 石川県能登地方 観測される“ある変化”…

4日午前、石川県能登地方を震源とするマグニチュード4.3の地震があり、石川県珠洲市で震度4の揺れを観測しました。能登地方では2020年12月以降、地震活動が活発化しています。いったい何が起きているのでしょうか…

地震相次ぐ

気象庁によると、去年9月にはマグニチュード5.1の地震が起き、珠洲市で震度5弱の揺れを観測しました。

これ以降も依然として地震活動は活発で、ことしに入ってから震度1以上を観測した地震は1月が6回、2月は6回で、先月は22回と急増しています。

4月に入っても4日午前だけで震度1以上の地震が3回あり、それぞれ震度4と震度3、震度2の揺れを観測しました。

地面の隆起が観測 ことしもゆるやかに続く

関連として指摘されているのが地殻変動です。能登地方では地震活動が活発になったころから地面の隆起が観測されるようになりました。

地殻変動はことしに入ってもゆるやかに続いていて、珠洲市の観測点ではこれまでに地面が3センチ余り隆起しています。

「なんらかの流体」が流れ込んで…

地殻変動が専門で京都大学防災研究所の西村卓也准教授によりますと、周囲に火山がない場所でこれだけの変化が観測されるのは珍しく、地下の深さ十数キロの場所になんらかの流体が流れ込んで地殻変動や地震活動につながっている可能性があるとしています。

「なんらかの流体」について西村准教授は、はるか昔に太平洋側から地下深くに沈み込んだプレートの岩石から水分が分離して上昇した可能性もあるとしていますが詳細は分かっていないということです。

京都大学や金沢大学が能登半島に臨時の観測点を増やして詳細な地殻変動を観測しているほか、磁気などで地下の構造を調べる研究も進められています。

西村准教授は地殻変動が今も続いていることから、能登地方では今後も規模の大きな地震が起きるおそれがあるとして突然の揺れに対する備えを再確認してほしいとしています。

「一連の地震活動 当分続くと考えられる」

政府の地震調査委員会も「地震活動や地殻変動の状況を踏まえると一連の地震活動は当分続くと考えられる」との見解をまとめています。

地震調査委員会の委員長で東京大学の平田直名誉教授はこれまでメカニズムについては専門家の間でも議論が続いていると明らかにしています。

3月に開かれた定例の委員会のあとには「能登半島では地盤が膨らむような地殻変動が捉えられ地震活動との関連があることは強く示唆されるが、はっきりと分かっているのはそこまでだ。メカニズムとしては地下での水の動きや海溝の割れ目の広がりによるもの、断層の運動など複数の指摘が出ているが現状の観測データからたどることはできないというのがコンセンサスだ」と話しています。

また気象庁も地震活動が続くと考えられるとしたうえで「家具の固定をはじめ倒れやすいものや高いところに置いたものを取り除くなど、強い揺れへの備えを進めてほしい」と呼びかけています。