柔道 全日本体重別 男子66キロ級 阿部一二三が3回目の優勝

柔道の全日本選抜体重別選手権が行われ、男子66キロ級では東京オリンピック金メダリストの阿部一二三選手がオリンピックの代表を激しく争った丸山城志郎選手を決勝で破り、5年ぶり3回目の優勝を果たしました。

大会は10月にウズベキスタンで予定されている世界選手権代表の最終選考を兼ねて2日から福岡市で開かれ、3日は男子の7階級が行われました。

このうち男子66キロ級には阿部選手が出場し、1回戦は得意の一本背負い投げで勝って、続く準決勝は相手の反則負けで勝ち上がりました。

決勝では、東京オリンピックの代表を激しく争った丸山選手と対戦しました。

おととし12月以来となった2人の試合は、互いにポイントを奪えず延長戦に入りました。

延長戦では阿部選手が積極的に攻め続けた結果、延長2分半すぎに丸山選手が3つ目の指導を受けて反則負けとなり、阿部選手が5年ぶり3回目の優勝を果たしました。

阿部選手は「オリンピック後の初戦だったが前に出る、そして1本を取る自分の柔道ができた。オリンピックチャンピオンであることをしっかり証明できたと思う。パリオリンピックまで全勝で全部、自分が勝ってパリ大会の代表になってしっかりと2連覇したい」と今後に向けた抱負を語りました。

このほか男子60キロ級の決勝では、バルセロナオリンピックの金メダリストで去年亡くなった古賀稔彦さんの次男、古賀玄暉選手が東京オリンピック金メダリストの高藤直寿選手を破って2連覇を果たしました。

▽男子73キロ級は橋本壮市選手
▽男子81キロ級は東京オリンピック金メダリストの永瀬貴規選手
▽男子90キロ級は増山香補選手
▽男子100キロ級は羽賀龍之介選手
▽男子100キロを超えるクラスは小川雄勢選手
がそれぞれ優勝しました。

日本代表 鈴木桂治監督「阿部 もう一回り成長した」

柔道男子の日本代表の鈴木桂治監督は、東京オリンピック後、最初に出場した大会で優勝した阿部一二三選手について「今大会を見ても安定感があり、投げられそうな雰囲気は全く見受けられなかった。強さや戦い方、それに気持ちの強さ、オリンピック王者としての意地といったものが備わったことで、またもう一回り成長した印象だ」と評価していました。

一方で100キロを超えるクラスでは準決勝で若手の斉藤立選手と去年の全日本選手権を制した太田彪雅選手が互いに決め手を欠き、同時に3つ目の指導を受けて両者反則負けとなりました。

これについて「状況を踏まえて戦うことが柔道においては必要で、あのような展開になったのは非常に残念だ。若手の育成と最重量級の強化は私の目標の1つで、選手たちには大きな課題が出たと思う。所属先の監督などとも連携して日本代表としての目標を達成できるようにしたい」と話していました。

そのうえで監督として初めて臨む世界選手権に向けて「前回大会を超える数の金メダルを取るという目標を掲げる。パリオリンピックに向けての選考が少しずつ始まるが、これまでのコーチの立場とは違った緊張感と怖さがある。戦う気持ちをしっかり持って世界選手権に臨みたい」と意気込みを話しました。