中国 上海 コロナ感染確認 過去最多 外出制限続くおそれ

新型コロナウイルスの感染拡大で段階的に外出制限が行われている中国最大の経済都市・上海で、2日、過去最多の感染者が確認されました。
感染拡大に歯止めがかからない中、広範囲で外出制限が続くおそれが出ています。

中国では2日、新型コロナウイルスに市中感染した人が無症状を含めて1万3146人確認され、このうち、最大の経済都市・上海では、過去最多の8226人が確認されました。

感染を抑え込むため上海市当局は、3月28日から市内全域を主に東西2つの地域に分けて段階的に厳しい外出制限を行っています。

ただ、東部の地域では、1日、制限が解除される予定でしたが、人口が多い浦東新区などほとんどの住宅地で一定期間、制限が延長されています。

また、日本人も多く住む西部の地域では、1日から5日までの予定で外出制限が始まっていて、一部の地域を除くほぼ全域で外出が制限される事態となっています。

こうした中、上海市当局は、市内全域の住民を対象に
▽3日、一斉に抗原検査を行い、
▽4日もPCR検査を行う
と発表するなど対策を強化しています。

中国政府は、孫春蘭 副首相を2日上海に派遣し、徹底して感染を封じ込める「ゼロコロナ」政策を続けることで早期に感染を抑え込む方針を改めて強調しましたが、感染拡大に歯止めがかからない中、広範囲で外出制限が続くおそれが出ています。