ウクライナから日本に避難の12歳 オンラインで学校授業に参加

ウクライナの子どもたちへの教育支援が課題となる中、日本に避難してきた12歳の男の子が通う現地の学校も授業を再開し、男の子は国外に避難しているクラスメートとともにオンラインで参加しています。

ユニセフ=国連児童基金によりますと、ウクライナではこれまでに200万人の子どもたちが国外に避難し、250万人以上が国内での避難を余儀なくされていて、子どもたちの学習機会をどのように確保するかが課題となっています。

こうした中、祖父母とともにウクライナから叔母が住む埼玉県に避難しているブラッド・ブラウンさん(12)が通う学校でも、先月23日にオンライン形式で授業が再開され、国内外に避難している子どもたちも参加しています。

1日は29人のクラスメートのうち10人が出席し、このうちブラウンさんを含めた6人がポーランドやイタリアなど国外の避難先から参加しました。

現地の戦況によってはパソコンを開いてもオンラインがつながらない日もあるということですが、1日は時間割りどおりに数学の授業が行われ、ブラウンさんは数式をメモするなどして熱心に授業に取り組んでいました。

ブラウンさんは「新型コロナでオンライン授業には慣れていましたが、画面で友達を見ると会いたくなります。両親や友達はウクライナに残っているのでとにかく戦争が早く終わってほしいです。元の状態に戻ったら習い事のスイミングに行きたいです」と話していました。

また伯母のユリアさんは「オンライン形式でも授業があることはうれしいですがおいは日本語が話せず、同年代の子たちとも遊べません。早く戦争が終わって友達と過ごすふだんの生活に戻ってほしいです」と話していました。