新型コロナ 看護職員 79%「感染の恐怖や不安あった」協会調査

全国の医療現場で働く看護師や助産師などに新型コロナウイルスの感染拡大が与えた影響を聞いたところ、「感染の恐怖や不安があった」と答えた人が全体の8割近くに上ることが日本看護協会の調査で分かりました。

日本看護協会は、看護師や助産師など全国の1万5000人余りの看護職員に対して、去年10月から11月にかけてインターネットで調査を行い、5121人から回答を得ました。

それによりますと、新型コロナの感染拡大が与えた影響を尋ねたところ「自分自身が感染するのではないかという恐怖や不安があった」と答えた人が全体の79%と最も多くなりました。

次いで「職場の労働環境の悪化があった」が49%、「周囲からの差別や偏見、心ない言葉があった」が20%でした。

また、看護職員として今後も働き続けたいかどうか尋ねたところ、全体の68%が「とてもそう思う」、「ややそう思う」と答えました。

一方で、20代の職員で今後も働き続けたいと答えたのが56%とほかの年代と比べて低く、28%が「まったくそう思わない」「あまりそう思わない」と答えました。

日本看護協会は「長引く新型コロナへの対応が看護職員の健康状態にも影響を与えているので、現場で職員が安心して働ける環境整備を進めてほしい」としています。