国際

ウクライナ マリウポリ住民の避難 一部で成功も安全確保が課題

ロシア軍に包囲され人道危機が深刻化するウクライナ東部の要衝マリウポリからの住民の避難は一部で成功したものの、激しい戦闘が続くなか、引き続き安全の確保が大きな課題となっています。
ロシア国防省は2日、マリウポリを含むウクライナ東部のドネツク州や中部の都市に対して、激しい攻撃を続けていると発表しました。

東部の都市ドニプロと中部のポルタワで、ウクライナ軍の飛行場をミサイルで爆撃したほか、中部のクレメンチュクで、ガソリンやディーゼル燃料を貯蔵している施設を破壊したということです。

こうした中、ロシア軍が1か月にわたって包囲し、水や電気の供給が止まるなど人道危機が深刻化する東部の要衝マリウポリでは、戦闘の合間を縫って取り残された住民を避難させる活動が続いています。

AP通信によりますと、ウクライナ南東部のザポリージャには1日夜、東部のマリウポリのほか、およそ200キロ離れた南東部のベルジャンシクの住民を乗せたバス少なくとも25台が到着したということです。

住民の避難についてウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官は1日、SNSのテレグラムに投稿し、4月1日だけでドネツク州やルハンシク州など3つの州から合わせて6266人を避難させたことを明らかにしました。

しかし、住民の避難をめぐってはICRC=赤十字国際委員会の支援チームがマリウポリに向かったものの、安全上の理由で引き返すなど難航しており、激しい戦闘が続くなか、引き続き安全の確保が大きな課題となっています。

東部の戦況についてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」は1日、ロシア軍がドネツク州とルハンシク州の全域を占領しようとしていると指摘しています。

そのうえで「ロシア軍はマリウポリを今後数日以内に掌握する可能性が高く、多くの犠牲者が出るだろう」と分析していて、東部では1日も早い住民の避難が求められています。

最新の主要ニュース7本

一覧

データを読み込み中...
データの読み込みに失敗しました。

特集

一覧

データを読み込み中...
データの読み込みに失敗しました。

News Up

一覧

データを読み込み中...
データの読み込みに失敗しました。

スペシャルコンテンツ

一覧

データを読み込み中...
データの読み込みに失敗しました。

ソーシャルランキング

一覧

この2時間のツイートが多い記事です

データを読み込み中...
データの読み込みに失敗しました。

アクセスランキング

一覧

この24時間に多く読まれている記事です

データを読み込み中...
データの読み込みに失敗しました。