ユーロ圏 3月の物価 過去最大7.5%上昇 エネルギー価格高騰で

ドイツやフランスなど、ユーロ圏19か国の先月の消費者物価指数は、前の年に比べて7.5%の上昇と、エネルギー価格の高騰を背景に過去最大の伸び率を更新しました。

EU=ヨーロッパ連合が4月1日に発表した先月のユーロ圏の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて7.5%の上昇となりました。

エネルギー価格が44.7%と前の月の32.0%から大幅に上昇したことが主な要因で、統計をさかのぼれる1997年以降で最大の伸び率を5か月連続で更新しました。

ユーロ圏のうち、ドイツは7.6%、スペインも9.8%と市場の予想を上回る高いインフレ率を示していて、ヨーロッパ各国でエネルギーコストの上昇が家計や企業を圧迫している状況が浮き彫りになっています。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響もあり、原油価格が記録的な高値となる中、ユーロ圏の物価上昇はさらに加速するおそれが指摘されています。

急激なインフレを抑えるため、世界の中央銀行の間で金融引き締めにかじを切る動きが相次ぐ中、ヨーロッパ中央銀行も量的緩和の縮小を従来より前倒しで進めることを決めています。

ただ、金融政策のかじ取りによっては景気が想定以上に下押しされるおそれもあり、中央銀行は難しい対応を迫られています。