新人看護職員離職率 令和2年度 8.2% ほぼ横ばい コロナ影響も

新人看護職員の離職率は令和2年度、8.2%だったことが日本看護協会の調査で分かりました。新型コロナの影響が出ているとみられ、看護協会は「学生時代の実習の不足により不安を抱えていることが懸念される」としています。

日本看護協会は、全国8200余りの医療機関を対象に去年3月までの1年間の離職状況について調査を行い、およそ3割に当たるおよそ2660から回答を得ました。

それによりますと、新卒で採用された新人看護職員の離職率は8.2%で、前の年度を0.4ポイント下回りほぼ横ばいとなりました。

関東の1都6県を見てみますと、
▽栃木が15.0%
▽東京が10.6%
▽群馬が9.0%
▽埼玉が8.7%
▽神奈川が8.6%
▽茨城が7.8%
▽千葉が6.4%
となっています。

日本看護協会は「コロナ禍の新人看護師は、現場での実習を通じた学習の機会が不足し、みずからが思い描く看護が実践できない無力感や不安を抱えていることが懸念される。こうしたリアリティ・ショックは離職の原因となっており、支援が必要だ」としています。