中国 上海 西部地域で外出制限始まる 約1600万人対象にPCR検査

新型コロナウイルスの感染が拡大している中国最大の経済都市、上海では日本人も多く住む西部の地域で1日から外出制限が始まりました。当局はおよそ1600万人を対象にPCR検査を行い感染の拡大を抑え込もうとしています。

全土で新型コロナウイルスの感染が拡大している中国では3月31日、無症状の人を含めて7229人の市中感染が確認され、このうち最大の経済都市、上海では最も多い4502人に上りました。

上海市当局は市内全域を2つの地域に分けて段階的に外出を厳しく制限する措置をとっていて、このうち東部の地域は1日朝、解除されましたが、これと入れ代わる形で日本人も多く住む西部の地域の外出制限が1日朝から始まりました。

西部の外出制限は今月5日の未明までとなっていて、道路では警察や配達員の車両などがわずかに走っているものの人影はほとんど見られなくなっています。

上海で確認された感染者は大部分が無症状で、市当局は1日から西部でおよそ1600万人の住民を対象にPCR検査を行って感染者を徹底的に探し出し、臨時に設置した施設で隔離するなどして感染の拡大を抑え込もうとしています。

一方、1日朝、外出制限が解除された東部では感染者が出た地域などでさらに一定期間、外出制限が延長されるところも相次いでいます。

市民生活や経済への影響も広がる中、厳しい対策によって早期に感染拡大を抑え込めるかが焦点となっています。