昨年度の国内新車販売421万台余 前年度比9%減 3年連続で減少

昨年度1年間に国内で売れた新車の台数は、421万台余りで、前の年度を9%下回りました。前の年度を下回るのは3年連続で、世界的な半導体不足に加え、新型コロナの影響で、自動車メーカーが減産を余儀なくされたことが響きました。

日本自動車販売協会連合会などの発表によりますと、去年4月から先月までの昨年度1年間に国内で売れた新車は、前の年度よりも9.4%減って421万5826台でした。

前の年度を下回るのは3年連続です。

このうち、普通車やトラック、バスなどは8.2%減少し266万台余り、軽自動車が11.5%減少し、155万台余りでした。

世界的な半導体不足で、部品の調達が滞っていることに加え、新型コロナの感染拡大で、去年秋ごろには東南アジアで、年明けには国内で、工場の稼働停止が相次ぎ、売り場に回る車の台数が減ったことが主な要因です。

業界団体は「今月も自動車メーカーが半導体不足などで、工場の稼働を停止するとすでに発表している。半導体不足や新型コロナの状況は先行きが不透明で、今後の見通しが立てられる状況ではない」としています。