
日銀「連続指値オペ」初の臨時措置が終了 長期金利上昇抑える
日銀は31日まで、国債を指定した利回りで制限なく買い入れる「連続指値オペ」と呼ばれる措置を行いました。
期間中、国債を大量に買い入れた結果、ねらいどおり、長期金利の低下につなげた形です。
日銀は長期金利の上昇を抑えるため、31日まで3日間、満期までの期間が10年の国債を対象に、利回り0.25%で無制限に買い入れる「連続指値オペ」と呼ばれる臨時の措置を行いました。
初日の29日には、指値オペによっておよそ5200億円分の国債を買い入れたほか、30日は指値オペとは別に予定されていた国債の買い入れ措置で当初の2.5倍に増額し、およそ2兆3000億円分を買い入れました。
国債と金利は、国債が買われると金利が下がるという関係にあり、日銀が一連の措置で国債を大量に買い入れた結果、31日の長期金利は一時、0.21%に低下しました。
日銀は今の金融政策の一環として、長期金利をゼロ%程度に、具体的には「プラスマイナス0.25%程度」の変動幅で推移するよう調節するとしています。
アメリカの利上げなどによって長期金利の上昇圧力が強まるなか、日銀は長期金利の上昇を抑え込むため、指値オペをはじめ、必要な対応をとるとしています。