リニア中央新幹線 工事をめぐる静岡県側の懸念点に国側が回答

静岡県が着工を認めていないリニア中央新幹線の工事をめぐって静岡県の専門部会が示した懸念点などについて30日、国側が回答しました。このうち静岡県側が未解決だと指摘したトンネルに流れ出る水をすべて戻す「全量戻し」の方策については「JR東海が決定するべきだ」とする従来の見解を改めて示しました。

リニア中央新幹線の工事をめぐっては去年、国土交通省の有識者会議が静岡県が懸念する水資源への悪影響は抑えられるなどとした中間報告をまとめたのに対して、静岡県の専門部会が報告に対する懸念点などの意見を表明しています。

こうした意見に30日、国土交通省の有識者会議が回答を示しました。

この中で静岡県側が掘削中を含めてトンネルに流れ出た水をすべて戻す「全量戻し」について具体的な方策がなく未解決だと指摘したのに対し、国側は、水が県外に流出しても河川の水量は維持されると改めて指摘した上で「JR東海が地域の方々とコミュニケーションをとり方策を決定するべきだ」などと回答しました。

また静岡県側が工事が適切に進んでいるか確認するモニタリングの手順が示されていないと意見したことに対し、国側は「具体的な手順も含めたモニタリング計画などについてJR東海が決定していくものと認識している」と従来の見解を改めて示しました。

国土交通省は引き続きJR東海に対して地域との協議が円滑に進むよう指導していくことにしています。