近海かつお漁不調 燃料価格高騰で漁業者苦境 和歌山 串本町

かつお漁が盛んな和歌山県串本町では、近海での漁が不調となる中で、燃料価格の高騰によって遠くの漁場に行くのも難しくなるなど、漁業者たちは苦境に立たされています。

串本町の串本漁港では、今月から5月にかけて、釣り糸に疑似餌を付けて船を走らせながら、近海のかつおを釣る「ケンケン漁」が最盛期を迎えます。

しかしことしは、黒潮が例年より南下している影響で、近海での漁が不調となっていて、今月の漁獲量は6トンと、去年の同じ時期の4%にまで落ち込んでいます。

さらに船の燃料の軽油価格は30日時点で、1リットル当たり107円と、半年前と比べ10円値上がりし、高止まりが続いています。

従来の漁場より30キロ以上東に行けば、かつおがとれる可能性はありますが、燃料価格の高騰も重なり、漁を諦める人も増えているということです。

74歳の漁業者は「ことしは、かつおが釣れないのに加え、原油も高くて苦しいです」と話していました。

和歌山東漁業協同組合の岡本和弥市場長は「燃料が高いので、かつおが取れたという情報が入らないと、漁師も船を出しにくい状況です。早くもとの状態に戻ってほしい」と話していました。