2月自動車生産台数 メーカー8社中5社で前年同月の水準上回る

国内の主な自動車メーカーの先月の生産台数は、8社のうち5社が、半導体不足の影響がいくぶん和らいだ海外で生産を伸ばし、去年の同じ月を上回りました。

国内の自動車メーカー8社は30日、先月の国内外での生産台数を発表し、5社が去年の同じ月の水準を上回りました。

このうち、
▽トヨタ自動車は、中国を中心にアジアでの生産と販売が好調だったことから、海外での生産が2月としては過去最高となり、全体では去年の同じ月より10.9%増えました。

また、
▽ダイハツ工業は、景気が回復しているインドネシアなどで生産を伸ばし10.2%増加、
▽ホンダも、中国での生産が好調で8.1%増加しました。

このほか、
▽三菱自動車工業が1.8%、▽スズキが1.4%増え、各社とも半導体不足の影響がいくぶん和らぎ、車の需要が強いアジアを中心に生産が持ち直しています。

一方、日産自動車、マツダ、SUBARUは、前年の水準を下回りました。

半導体不足や新型コロナの影響は、去年と比べると薄れているものの、メーカーによっては、今月も国内の工場で一時的に稼働停止を余儀なくされています。

また、ウクライナ情勢もあり、生産の回復傾向が今後も続くかは不透明です。