高校野球【詳細】大阪桐蔭が決勝進出 国学院久我山に勝利

センバツ高校野球、準決勝の第2試合は、大阪桐蔭高校が東京の国学院久我山高校に13対4で勝って、連覇を果たした平成30年以来、4年ぶりに決勝に進みました。

    |123|456|789|計   
大阪桐蔭|305|102|020|13   
国学久我|000|002|002|4

大阪桐蔭は1回、4番の丸山一喜選手のタイムリーヒットと6番の田井志門選手の2点タイムリーヒットで3点を先制しました。

3回には丸山選手の大会記録にならぶ8打席連続ヒットとなるタイムリーツーベースを含む4連続ヒットなどで5点を追加し、6回には3番 松尾汐恩選手の大会14号となるツーランホームランでリードを大きく広げました。

投げては、1回戦で完投した川原嗣貴投手がゆったりとしたフォームから最速で140キロを超えるストレートで押していくピッチングで7回を2失点で抑えました。

2試合連続で二桁安打と二桁得点をマークした大阪桐蔭が13対4で勝って、連覇を果たした平成30年以来、4年ぶりに決勝に進みました。

1回戦でセンバツ初勝利をあげてから準決勝まで勝ち進んだ国学院久我山は、6回に3番 木津寿哉選手のタイムリーヒットで2点を返し、9回にも2点を返して意地を見せましたが、これまでの勝利に貢献してきた3人の投手陣が捉えられ決勝進出はなりませんでした。

大阪桐蔭 「つなぐ意識」で19安打13得点

準々決勝では6本のホームランを打った大阪桐蔭は、準決勝では「つなぐ意識」で2試合連続の二桁安打、二桁得点。前評判通りの高い打撃力をいかんなく発揮し、決勝に進みました。

大阪桐蔭は、28日に行われた市立和歌山高校との準々決勝でチームとして大会記録にならぶ1試合6本のホームランを打ち、18安打で17点を奪いました。
その試合から一夜明けた29日の練習前、キャプテンの星子天真選手は「ボールを上からたたく意識でもう1度、つなぐ野球をやろう」と選手に呼びかけ、大振りにならずコンパクトに振ることをチーム全体で徹底しました。

迎えた準決勝。大阪桐蔭は1回にいきなり4本のヒットを集め、3点を先制。4番の丸山一喜選手と6番の田井志門選手が打ったタイムリーヒットはいずれも低いライナー性の当たりでした。

3回にも田井選手が速いゴロで内野の間を抜く2打席連続のタイムリーで追加点。大阪桐蔭は、4回までに9点を奪いましたが、13本のヒットのうち、10本がシングルヒットでした。

丸山選手が「ボールを上からたたく意識でした」と振り返れば、田井選手は「打線全体で低い打球が増えて調子が上がっている」と話し、手応えを感じている様子でした。

西谷浩一監督も「大振りにならないか心配したが、立ち上がりからコンパクトにいってくれていい流れで試合に入れた」と選手たちをたたえました。

破壊力のある強力打線のイメージも強い大阪桐蔭ですが、ことしのスローガンには「泥臭く、束になって」を掲げ、チーム一丸となって戦うことを目指してきました。

そのスローガン通り、長打力に頼らない打線のつながりで、準決勝は19安打で13点。2試合連続の二桁安打、二桁得点で勝ち進みました。4年ぶりの頂点まであと1勝です。

大阪桐蔭 西谷監督「最後に山を登り切りたい」

決勝進出を決めた大阪桐蔭の西谷浩一監督は「前の試合でホームランが6本も出たので、大振りにならないか心配もあったが、1回からコンパクトに打ってくれていい流れでゲームに入れた」と振り返りました。
また、去年夏の全国高校野球で敗れている滋賀の近江高校との決勝に向けては「夏に悔しい思いをして、そこからチームがスタートした。近江高校とやらせてもらえることに感謝して最後に山を登り切りたい」と意気込みを話しました。

大阪桐蔭 4番 丸山「勝利に貢献できてよかった」

大阪桐蔭の4番・丸山一喜選手は3安打4打点と活躍した自身のバッティングについて「チームが勝つために自分がどんなことをしないといけないか考えて練習してきました。チームの勝利に貢献できてよかったです」と話しました。
また、1回戦から準決勝までに大会記録に並ぶ8打席連続ヒットをマークしたことについては「初めて聞きました。意識はしていませんでしたがうれしいです」と話していました。

決勝で対戦する滋賀の近江高校については「好投手がいて、今いちばん勢いのあるチームだと思います。相手以上に意識を高く持って、次の1勝を勝ち取りたいです」と意気込みを示しました。

大阪桐蔭 松尾「しっかり準備していた」

ホームランを含む4本のヒットを打った、大阪桐蔭高校の松尾汐恩選手は「これまでなかなかヒットが出ていなかったので、練習で修正してバットを走らせるように意識しました」と話していました。
また、6回のツーランホームランについては「ねらっていたストレートを打ちました。相手は3人のピッチャーが継投してくるので、どのピッチャーが来ても対応できるようにしっかり準備していました」と話していました。

国学院久我山 尾崎監督「夏に向け鍛錬を重ねる」

国学院久我山高校の尾崎直輝監督は「相手に点を取られることは覚悟していましたが、1回に連打が続いたところで受け身に回って、思考が止まってしまいました。大阪桐蔭高校とは1球でしとめきる力に差があり、ピッチャーが決め球を打たれて苦しくなりました」と試合を振り返っていました。
一方で甲子園で春夏通じて初めてのベスト4に進んだ今大会については、「選手は甲子園で成長し、いい姿を見せてくれてたくましいという印象は変わりません。自分たちのチームにはいろいろなタイプのピッチャーがそろっているので、ある程度、守備が計算できると分かったことが収穫でした」と話し、手応えを感じている様子でした。
そのうえで「試合のあと、選手たちには『点差だけ見てだめだったと思うのではなく、次に生かしてもう1回、甲子園に帰ってくるんだぞ』と伝えました。センバツでいろいろな戦いを経験させてもらったので、夏に向けて糧にしながら鍛錬を重ねていきたいです」と前を向いていました。

国学院久我山 主将 上田「自分たちの未熟さに気付かされた」

国学院久我山高校のキャプテン、上田太陽選手は、「大阪桐蔭高校の高いレベルを甲子園で実感して、自分たちの未熟さに気づかされました。早いカウントから打ちにいこうとしたものの、ファーストストライクを捉えきれず凡打になってしまいました。最後まで諦めず自分たちの野球を貫き通そうと話していましたが、個人のレベルに差があり、エラーなど相手を助けるプレーをしないところにも差を感じました」と振り返っていました。
そのうえで、「今大会は全員野球で1戦ずつ取り組んで、一人一人が自分の役割に徹することで目標のベスト8を超えることができました。夏に向けて、個人としてはバッティングをいちから見直し、チームとしてはきょうのような格上相手にどう勝っていくのかを考え直したいです」と前を向いていました。

国学院久我山 木津「夏に戻ってきて日本一目指す」

国学院久我山高校の木津寿哉選手は、3本のヒットを打ったことについて、「前の試合では思うようなバッティングができなくて、きょうは絶対に打とうと思っていたのでうれしいです」と話していました。
そのうえで「大阪桐蔭高校は全員が長打を打てて、ミート力が高いのが、自分たちとの差だと思います。この負けは悔しいので、夏またこの場所に戻ってきて日本一を目指したいです」と話していました。

【試合経過】

【1回表】大阪桐蔭の攻撃

大阪桐蔭は4番の丸山のタイムリーヒットと6番 田井の2点タイムリーヒットで3点を先制しました。
1番:伊藤 レフトフライ(1アウト)
2番:谷口 レフト前ヒット(1アウト一塁)
3番:松尾 センターフライ(2アウト一塁)
4番:丸山 ライト前タイムリー 二塁に盗塁していたランナーがホームイン(2アウト一塁)
5番:海老根 レフトへツーベースヒット(2アウト二塁三塁)
6番:田井 ライト前2点タイムリー(2アウト一塁)
7番セカンド:星子 ショートゴロ(3アウト)

【1回裏】国学院久我山の攻撃

国学院久我山は三者凡退に終わりました。

1番:齋藤 サードゴロ(1アウト)
2番:上田 ショートゴロ(2アウト)
3番:木津 セカンドゴロ(3アウト)

【2回表】大阪桐蔭の攻撃

大阪桐蔭はフォアボールと送りバント、そしてヒットで1アウト一塁三塁と追加点のチャンスを作りましたが、後続が倒れ、得点はなりませんでした。

8番:鈴木 フォアボール(ノーアウト一塁)
9番:川原 送りバント成功(1アウト二塁)
1番:伊藤 レフト前ヒット(1アウト一塁三塁)
2番:谷口 一塁ランナーがけん制アウト(2アウト三塁)
    レフトフライ(3アウト)

【2回裏】国学院久我山の攻撃

国学院久我山は4番からの攻撃でしたが、三者凡退に終わりました。

4番:下川邊 見逃し三振(1アウト)
5番:大野 空振り三振(2アウト)
6番:成田 サードゴロ(3アウト)

【3回表】大阪桐蔭の攻撃

大阪桐蔭は先頭からの4連続ヒットなどで5点を追加しました。国学院久我山のピッチャーは先発の渡邊から松本慎之介に代わりました。

3番:松尾 センター前ヒット(ノーアウト一塁)
4番:丸山 ライトへタイムリーツーベース(ノーアウト二塁)
5番:海老根 センター前ヒット(ノーアウト一塁三塁)
6番:田井 ライト前タイムリーヒット(ノーアウト一塁二塁)
 国学院久我山がピッチャー交代。松本が2人目でマウンド。
7番:星子 送りバント成功(1アウト二塁三塁)
8番:鈴木 三塁線破る2点タイムリーツーベース(1アウト二塁)
9番:川原 ショートゴロ(2アウト二塁)
1番:伊藤 センター前タイムリーヒット 二塁タッチアウト(3アウト)

【3回裏】国学院久我山の攻撃

国学院久我山は1回、2回に続き、三者凡退でした。

7番:吉川 空振り三振(1アウト)
8番:松本慎 空振り三振(2アウト)
9番:萩野 見逃し三振(3アウト)

【4回表】大阪桐蔭の攻撃

大阪桐蔭は、2アウト三塁から相手のワイルドピッチで1点を追加しました。

2番:谷口 レフト前ヒット(ノーアウト一塁)
3番:松尾 レフト前ヒット(ノーアウト一塁二塁)
4番:丸山 ショートゴロダブルプレー(2アウト三塁)
5番:海老根 フォアボール
     ワイルドピッチで三塁ランナーがホームイン(2アウト一塁)
6番:田井
  一塁ランナーの海老根が盗塁成功。二塁へ(2アウト二塁)
  ファーストゴロ(3アウト)

【4回裏】国学院久我山の攻撃

国学院久我山は3番の木津と4番の下川邊の連続ヒットで初めてチャンスをつくりましたが、後が続かず得点できませんでした。

1番:齋藤 ショートゴロ(1アウト)
2番:上田 ファーストゴロ(2アウト)
3番:木津 ショートへの内野安打(2アウト一塁)
4番:下川邊 ライト前ヒット(2アウト一塁二塁)
5番:大野 セカンドゴロ(3アウト)

【5回表】大阪桐蔭の攻撃

大阪桐蔭は2アウト二塁のチャンスをつくりましたが、得点できませんでした。

7番:星子 ライト前フライ(1アウト)
8番:鈴木 ライト前ヒット(1アウト一塁)
9番:川原 送りバント成功(2アウト二塁)
1番:伊藤 ショートゴロ(3アウト)

【5回裏】国学院久我山の攻撃

国学院久我山は三者凡退でした。

6番:成田 空振り三振(1アウト)
7番:吉川 ファーストゴロ(2アウト)
8番:松本慎 セカンドゴロ(3アウト)

【6回表】大阪桐蔭の攻撃

大阪桐蔭は3番 松尾の大会14号のツーランホームランで2点を追加しました。
2番:谷口 フォアボール(ノーアウト一塁)
3番:松尾 レフトへツーランホームラン(ノーアウトランナーなし)
4番:丸山 見逃し三振(1アウト)
5番:海老根 ピッチャーゴロ(2アウト)
6番:田井 レフトフライ(3アウト)

【6回裏】国学院久我山の攻撃

国学院久我山は連続ヒットと送りバントで1アウト二塁三塁のチャンスをつくり、3番 木津のタイムリーヒットで2点を返しました。
9番:萩野 センター前ヒット(ノーアウト一塁)
1番:齋藤 ショートへの内野安打(ノーアウト一塁二塁)
2番:上田 送りバント成功(1アウト二塁三塁)
3番:木津 ライト前タイムリー 送球が乱れ木津は二塁へ(1アウト二塁)
4番:下川邊 ショートフライ(2アウト二塁)
5番:大野 デッドボール(2アウト一塁二塁)
6番:成田 セカンドゴロ(3アウト)

【7回表】大阪桐蔭の攻撃

大阪桐蔭は、2アウトからヒットでランナーを出しましたが得点できませんでした。

7番:星子 レフトフライ(1アウト)
8番:鈴木 センターフライ(2アウト)
9番:川原 レフト前ヒット(2アウト一塁)
1番:伊藤 セカンドフライ(3アウト)

【7回裏】国学院久我山の攻撃

国学院久我山は三者凡退でした。

7番:吉川 見逃し三振(1アウト)
8番:松本慎→(代打)鈴木 見逃し三振(2アウト)
9番:萩野 サードゴロ(3アウト)

【8回表】大阪桐蔭の攻撃

大阪桐蔭は、この回からマウンドにあがった国学院久我山の3人目、成田からノーアウト二塁三塁のチャンスをつくり、4番 丸山のタイムリーヒットで2点を追加しました。

2番:谷口 デッドボール(ノーアウト一塁:代走 大前)
3番:松尾 レフトへのツーベースヒット(ノーアウト二塁三塁)
4番:丸山 レフトへ2点タイムリー(ノーアウト一塁)
5番:海老根 センターフライ(1アウト一塁)
6番:田井 フォアボール(1アウト一塁二塁)
7番:星子 ライトフライ(2アウト一塁三塁)
8番:鈴木→(代打)工藤 ファウルフライ(3アウト)

【8回裏】国学院久我山の攻撃

大阪桐蔭は2人目の別所がマウンドにあがりました。国学院久我山はランナーを出しましたが、ダブルプレーなどで得点につなげることができませんでした。

1番:齋藤 ショートのエラーで出塁(ノーアウト一塁)
2番:上田 ピッチャーゴロ ダブルプレー(2アウト)
3番:木津 ライト前ヒット(2アウト一塁)
4番:下川邊 空振り三振(3アウト)

【9回表】大阪桐蔭の攻撃

大阪桐蔭は途中から9番に入っている河田がヒットで出塁しましたが、得点につながりませんでした。

9番:河田 ライト前ヒット(ノーアウト一塁)
1番:伊藤 見逃し三振(1アウト一塁)
2番:大前 ピッチャーゴロ ダブルプレー(3アウト)

【9回裏】国学院久我山の攻撃

国学院久我山は8番 鈴木の犠牲フライなどで2点を返し、その後も一塁三塁とチャンスでしたが、最後は上田が空振り三振に倒れ、試合が終了しました。

5番:大野→(代打)橋本 ライトフライ(1アウト)
6番:成田 フォアボール(1アウト一塁)
7番:吉川 ピッチャーの暴投で一塁ランナーが二塁へ(1アウト二塁)
     ショートのエラーで出塁(1アウト一塁三塁)
8番:渡邊 ライトへ犠牲フライ(2アウト一塁)
9番:萩野 フォアボール(2アウト一塁二塁)
1番:齋藤 センター前タイムリー(2アウト一塁三塁)
2番:上田 空振り三振(3アウト)

【試合終了 国学院久我山4ー13大阪桐蔭】

先発メンバー

【大阪桐蔭(先攻)】
1番サード:伊藤櫂人
2番ライト:谷口勇人
3番キャッチャー:松尾汐恩
4番ファースト:丸山一喜
5番センター:海老根優大
6番レフト:田井志門
7番セカンド:星子天真
8番ショート:鈴木塁
9番ピッチャー:川原嗣貴

【国学院久我山(後攻)】
1番センター:齋藤誠賢
2番セカンド:上田太陽
3番ライト:木津寿哉
4番ショート:下川邊隼人
5番レフト:大野良太
6番ファースト:成田陸
7番キャッチャー:吉川侑杜
8番ピッチャー:渡邊建伸
9番サード:萩野颯人