アメリカ ファイザーとモデルナのワクチン 4回目接種許可発表

アメリカのFDA=食品医薬品局は29日、アメリカのファイザーとモデルナの新型コロナウイルスワクチンについて、50歳以上を対象に4回目の接種を許可すると発表しました。

ファイザーとモデルナのいわゆるmRNAワクチンは、2回の接種に加えて効果を高めるための追加の接種をすることで、オミクロン株に対しても、重症化や死亡を防ぐ効果を高い水準で維持していると考えられていますが、接種から時間がたつと、効果が低下する可能性が指摘されています。

FDAは29日、両社のワクチンについて、最初の追加接種から4か月以上がたった50歳以上の人を対象に通算で4回目となる、2回目の追加接種を可能にするよう緊急使用の許可を改定したと発表しました。

許可の理由についてFDAの専門家は「50歳以上では重症化リスクの増加につながる基礎疾患のある人が多い」としたうえで「イギリスやアジアの一部では再び感染の拡大が起きている。2回目の追加接種を可能にすることで人々がみずからを守る手段を提供するため」としています。

このほかFDAは50歳未満でも、臓器移植を受けるなどして免疫不全の状態にある人に2回目の追加接種を許可しました。