ロシア アブラモビッチ氏交渉関与認めるも“毒物報道”は否定

トルコで行われている双方の停戦交渉について、ロシア大統領府のペスコフ報道官は29日「きょうか、あすには交渉の見通しが有望なものになるかどうか明らかになるだろう。そうでなければ、われわれの特別軍事作戦が継続されるということだ」と述べました。

一方で、プーチン大統領に近い「オリガルヒ」と呼ばれる富豪の1人、アブラモビッチ氏が、ウクライナとロシアの停戦交渉に関わってきたとされることについて、ペスコフ報道官は「アブラモビッチ氏は、ロシアとウクライナとの接触を保つことに関わっている。公式の代表団のメンバーではないが、イスタンブールでもわれわれの側に同席している」と述べ、交渉に関わっていると認めました。

トルコのメディアなどは、アブラモビッチ氏がイスタンブールの交渉現場に姿を見せている様子を伝えています。

また、一部のメディアが、アブラモビッチ氏とウクライナ交渉団のメンバー2人が、今月初めに毒物を吸入したような症状を訴えていたことが関係者の話で分かったと伝えたことについて、ペスコフ報道官は「情報戦の一環だ。報道は事実ではない」と述べました。