北朝鮮発表“火星17型” 新型ではなく「火星15型」韓国国防省

北朝鮮が先週、新型のICBM=大陸間弾道ミサイルだとする「火星17型」の発射実験に成功したと発表したことについて、韓国国防省は、公開された映像などを分析した結果、新型ではなく、2017年にも発射された「火星15型」だったと判断していることを公式に明らかにしました。

北朝鮮は3月25日、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の立ち会いのもとで、新型のICBMだとする「火星17型」の発射実験を24日に行って成功したと発表し、国営テレビを通じて発射の映像を公開しました。

これについて韓国国防省は、29日に国会で開かれた委員会で、北朝鮮が発射したのは新型ではなく、2017年11月にも発射された「火星15型」だったと判断していることを公式に明らかにしました。

その根拠として、韓国国防省は公開された映像や、赤外線センサーが搭載された衛星などの情報を分析した結果、上昇時のスピードやエンジンの燃焼時間などの特性が「火星15型」と似ていることや、エンジンのノズルが「火星15型」と同じ2つで、ノズルが4つある「火星17型」と一致しないことなどを挙げています。

また、同盟国のアメリカも「火星15型」と断定してはいないものの、その可能性が高いとみているとしています。

一方、北朝鮮が「火星17型」と発表した背景について、韓国国防省は、北朝鮮が3月16日に首都ピョンヤン郊外から発射した「火星17型」が直後に空中爆発し、失敗したことで、それを目撃した住民の間でうわさが広がらないよう、できるだけ早く新型ICBMの発射に「成功した」と示す必要があったと指摘しました。