【解説】プーチン氏 ロシア正教会キリル総主教と目指すのは

国際的な批判が強まるプーチン大統領ですが、その精神的盟友とも言われるロシア正教会のトップ、キリル総主教にも批判が集まっています。

「国際報道2022」の油井秀樹キャスターの解説です。

キリル総主教は、プーチン大統領の軍事侵攻について「対立の起源は西側諸国とロシアの関係にある。NATOが約束を守らず、ロシアとの国境に近づき、軍備を増強してきた。さらに、西側はウクライナの人たちを再教育してロシアの敵に作り変えようとした」という軍事侵攻に理解を示す声明を発表し、各国のキリスト教関係者からも批判の声が上がっています。

プーチン大統領とキリル総主教が目指す共通の価値観が「ルースキー・ミール」=ロシアの世界というキーワードです。

「ルースキー・ミール」は、「世界でロシア語を話す人やロシア正教を信じる人の連帯」という意味で、ウクライナやベラルーシなどをロシアの支配圏に取り込む狙いもあると言われています。

この「ルースキー・ミール」の実現を目指して、プーチン大統領が「政治的」にキリル総主教が「精神的」に取り組んできました。

プーチン大統領とキリル総主教のねらいは。

(動画は2分30秒です。データ放送ではご覧いただけません)