“海自カレーを味見” 無料支給対象でない自衛官ら6人停職に
海上自衛隊で毎週金曜日に一部の隊員に無料で支給されるカレーライスを、対象でないにもかかわらず食べていたなどとして幹部自衛官ら6人がいずれも停職の懲戒処分を受けました。
自衛隊では艦艇の乗組員などはみずから食事を確保するのが難しいとして食事が無料で支給されていて、海上自衛隊では毎週金曜日にはカレーライスが出されるのが伝統になっています。
艦艇や部隊によって独自のレシピがあることで知られ「海自カレー」として地元で親しまれているものもあります。
海上自衛隊によりますと、青森県と北海道、京都府の部隊に所属するいずれも40代から50代の幹部自衛官や事務官ら合わせて6人は、かつて所属していた部隊でみずからが支給対象ではないにもかかわらずカレーライスを食べたり、対象ではない部下が食べるのを黙認したりしていたということです。
6人はこうした行為をそれぞれ1年から3年ほどにわたって続けていたということで、いずれも28日付けで停職4日から5日の懲戒処分を受けました。
6人は毎日隊員に支給される食事の中でも、金曜日のカレーライスだけを味見の名目で食べ続けていたということで、海上自衛隊の聴き取りに対し「カレーライスの味見は以前から慣例的に行われていて重大な違反だとは思っていなかった」などと話しているということです。
海上自衛隊は「国民の不信を招き誠に申し訳ありません。厳正な規律を保つよう教育指導を徹底します」とコメントしています。