国際

ウクライナ侵攻 中東地域などでは食糧危機招きかねない事態

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、両国からの小麦の輸入に大きく依存する中東地域などでは小麦の価格高騰や供給不足で食糧危機を招きかねない事態となっています。国連は経済的に貧しい国々は深刻な影響を受ける恐れがあると警告しています。
ロシアとウクライナは穀物の輸出大国でこのうち小麦は両国をあわせると世界の輸出量の3割を占めますが、輸出が滞る懸念から3月上旬には国際的な指標となる先物価格がおよそ14年ぶりに最高値を更新するなど高騰しています。

さらに、両国からの小麦の輸入に依存する国が多い中東やアフリカでは供給不足への懸念も広がり、食糧危機を招きかねない事態となっています。

このうち、小麦の輸入のおよそ7割をウクライナに頼ってきた中東のレバノンでは、ロシアの侵攻後、ウクライナからの輸入がストップしたうえ、おととし8月の首都ベイルートでの大規模な爆発事故で国内最大の穀物貯蔵庫が損壊した影響もあり、小麦のストックは1か月足らずとなっています。

また、内戦が続く中東のイエメンでは小麦の輸入の4割をロシアとウクライナに頼っていますが、主食のパンが値上がりを続けるなか、食糧危機に拍車がかかり、飢餓に陥る人がさらに増える恐れがでています。

こうした国々はロシアとウクライナに代わる小麦の輸入先を探していますが、自国の食糧確保のために輸出を制限する国も出ていて、世界的な影響が広がっています。

FAO=国連食糧農業機関のボーバカル・ベンハサン市場・貿易部長は「特に経済的に貧しい国は深刻な影響を受けるおそれがあり、食糧の輸出制限を設けないよう各国に働きかけている」と話していました。

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