がん患者 最終段階の療養 “医師と話し合えた” 3人に1人

がんの患者が亡くなる前の療養の状況について国立がん研究センターが遺族に調査したところ、最終段階の療養を行う場所や医療について、患者と医師の間で話し合えたと答えたのは3人に1人程度にとどまっていたことが分かり、センターはその影響を調査する必要があるとしています。

国立がん研究センターは2017年と2018年にがんで亡くなった患者の遺族を対象に、亡くなる1か月前からの療養の状況などについて調査した結果を発表しました。

調査では、5万4000人余りから回答があり、この中で、患者と医師の間で最終段階の療養場所について話し合いが行われたと答えたのは35.7%、心肺が停止したときに蘇生措置を行うか話し合ったのは35.1%にとどまっていました。

また、療養生活の質について聞くと、「人として大切にされていた」と答えたのは78.7%、「医師を信頼していた」は63.1%と評価が高かった一方、「望んだ場所で過ごせた」と答えたのは47.9%、「痛みが少なく過ごせた」は47.2%などとなっていて、それぞれの評価は自宅で亡くなった人の遺族の方が全体より高くなっていました。

国立がん研究センターは、患者と医師の間で話し合いが十分にできていない影響を調査し、対策を検討する必要があるとしていて、がん医療支援部の小川朝生医師は、「患者と医師が話す機会を増やすことはもちろん大事だが、家族が内容を知らず療養に反映されないケースもある。家族も巻き込んで話し合うことが非常に重要だ」と話しています。