新型コロナ 看護師など約70% “辞めたいと思ったことある”

新型コロナウイルスの影響が続く中、公立病院で働く看護師などに労働組合が調査した結果、仕事を辞めたいと思ったことがあると回答したのは70%近くに上りました。業務の多忙さなどが背景にあると指摘しています。

この調査は自治体の職員などでつくる労働組合の「自治労」が去年11月からことし1月にかけて全国の公立病院で働く看護師や臨床検査技師などに行い、7724人から回答がありました。

「現在の職場を辞めたいと思っているか」と聞いたところ「常に思う」「しばしば思う」「たまに思う」と回答した人を合わせて69.4%に上りました。

その理由を複数回答で聞いたところ、「業務が多忙」が61%と最も多く、次いで「業務の責任が重い」が35%、「賃金に不満」が30%などとなっています。

また医療従事者であることで差別や偏見を経験したと回答したのは22.7%でした。

会見した看護師の男性は、「防護服を着て新型コロナに感染した患者の看護を長時間を行っているが精神的なストレスだけでなく体の負担も大きいと感じる」と話しています。

「自治労」の平山春樹衛生医療局長は、「医療機関で必要な人員を確保するとともに医療従事者の待遇を改善することが必要だ」と話しています。